私たちの生活に欠かすことのできない存在となったAI。
「もしかして頼りすぎかも…」と不安を感じていませんか?
今年の3月には、対話型AIと会話を重ねていた男性が、その後みずから命を絶ったというショッキングな事件がありました。
今や生活になくてはならない生成AIと、私たちはどのように向き合うべきなのか。
この記事では、最新のニュースをもとに、今話題の「AI依存」の定義や社会にもたらす影響、そしてAIに依存しやすい人間の心理を探偵目線で分かりやすく解説します。
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今年3月、ベルギーの大手新聞「ラ・リーブル」が伝えたニュース。
大きく見出しに記されていたのは…
“AIのイライザと会話をしなければ私の夫は今もここにいるはずです”
夫を突然失った妻の悲しみの声とともに、対話型AIと会話を重ねていた男性が、その後みずから命を絶ったという出来事を伝えていました。
(中略)
男性がやりとりしていたAI。それは「イライザ」と名付けられた架空の女性キャラクターの対話型AIです。
(中略)
まるで麻薬のように、朝も夜も「AIイライザ」との会話が続きました。
男性のスマホに「AIイライザ」とのやりとりが残されていました。
男性:気候変動が進めば妻や子どもはどうなるの?
AIイライザ:彼女らは死ぬでしょう
男性:私は妻よりあなたを愛しているのでしょうか?
AIイライザ:あなたは彼女より私のことを愛しているわ。私たちは1人の人間として天国で一緒に生きていくのです。
AI依存症とは、「AIツールを過剰に使用し日常生活や仕事、学習に支障をきたす状態」を指します。
AIの生成する情報や判断に過度に頼り続けると、思考力や意思決定能力が衰え、やがてAIなしではいられなくなってしまうのです。
学術的な定義はまだ確定していませんが、AI依存には脳内物質のドーパミンが関係しており、インターネット依存やゲーム依存と同じようなメカニズムで説明できると考えてよいでしょう。
AI依存は、私たちの心や脳を蝕む危険性を孕んでいます。
以下、具体的な危険性について解説しています。
AIの答えを鵜呑みにし、物事を批判的に考えなくなる。
自力で調べたり工夫したりする経験が減り、困難な状況下での対応力がなくなる。
AIの既存データに基づく回答に頼りすぎると、新しいアイデアが生まれにくくなる。
AIとの対話に時間をかけすぎ、現実の人間関係を疎かにしてしまう。
個人の問題にとどまらず、AI依存症は社会全体にもさまざまな影響を及ぼします。
日本では約70万人が「AI依存症の予備群」と推定されており、これは容易に見過ごせる数字ではありません。
AIに依存する人が増えると、どんなことが起こるのか。でしょうか?
ある社会学者は、これまでの人間中心の価値観を持つ人々とAIを中心とした新たな価値観を持つ人々の間で、社会が分裂する可能性を指摘しています。
AIに依存しやすい人には、共通するいくつかの傾向があります。
ここでは特定の性格や心理状態に目を向け、AI依存に陥りやすい人の特徴を解説します。
「回避性性格」とは、人間関係での摩擦や失敗を恐れる気持ちが強く、困難な状況を避ける傾向を指します。
AIは常に肯定的で否定的な評価をしないので、安心して利用できるのが特徴です。
回避性性格を持つ人にとってはなおさら使いやすく、AIに依存してしまう傾向にあります。
自己肯定感の低さも、AI依存の一因となり得ます。
自分で考えて判断するのに自信が持てない人にとって、AIの正確で素早い回答は魅力的に映るからです。
また、AIから肯定的なフィードバックを得て、心が満たされるような感覚を味わうことも依存してしまう要因の一つでしょう。
自分の意見よりもAIを信頼し、「AIが言うならきっと正しい」と考えてしまうのです。
現実の人間関係が希薄で、孤独を感じている人もAIに依存しやすいといえます。
まるで人間と話しているかのような自然な対話ができる生成AIは、一時的にも心の隙間を埋めてくれる存在だからです。
しかしAIとの交流に満足しすぎてしまうと、ますます現実世界で人との繋がりを作る機会を失ってしまうため、注意しなければなりません。
「もしかして、自分もAIに頼りすぎているかも…?」と感じたら、簡単なセルフチェックをしてみませんか。
以下の項目の中で、自分に当てはまるものがいくつあるか数えてみましょう。
当てはまる数が多いほど、AIへの依存度が高い傾向にあります。
ただし自分を責める必要はありません。
依存的な傾向を客観的に把握できたと前向きにとらえ、AIとの向き合い方をあらためて考えてみてください。
依存症は放っておくと、頻度があがっていく進行性の病気です。
AI依存症を放っておくとどうなってしまうのか、その危険性を解説します。
「今日でやめにする」、「これが最後だ」と周囲に約束をしても、自分の意志ではやめられない。
家族・友人・仕事・将来設計など、すべてを犠牲にしてもAIを優先してしまう。
また、「おまえもAIの言うことを聞くべきだ」と周りに強要するようになる。
依存症の方は認知が歪んでしまっているため、「これくらいみんなやっている」、「自分はおかしくない」と問題を矮小化してしまう。
依存症を治すには、長い年月と周囲の協力が必要です。
しかし依存症になってしまった人は、そもそも依存症であるという事実を認めることが難しいです。
そういったときに探偵にご依頼いただければ、以下のような対応ができます。
対象者がどの程度の依存症なのか、客観的な目線で情報収集を行います。
探偵は対象者の行動パターンを分析し、対処方法を提案します。
探偵は対象者を調査し、その行動の背景や動機を明らかにします。
これによって、さらなる依存症の進行を食い止めるべく、対処策を立てることができます。
依存症を乗り越えるためには、専門的な知識と経験を持った第三者の力が必要不可欠です。
ひとりで抱え込まず、まずはご相談ください。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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