最近、出会い系サイトやアプリで「サクラ」による被害が急増しています。
サクラとは、異性と会えるかのように見せかけて、実際にはお金を騙し取る目的で操作された偽のプロフィールやメッセージのことです。
巧妙に作り上げられたメッセージや甘い誘い文句に騙されてしまい、高額なポイントを購入させられるケースが後を絶ちません。
この記事では、サクラのよくある手口や騙されやすいパターンを具体的に紹介し、被害を未然に防ぐためのポイントをお伝えします。
出会い系を安心して利用するためにも、しっかりとサクラの実態を知り、適切な対策を取ることが大切です。
これから出会い系を使おうと考えている方や、すでに利用している方は、ぜひ参考にしてください。
目次 [ 閉じる ]
近年、出会い系サイトやアプリでの「サクラ」による被害が急増しています。
その背景には、主に以下の3つの理由が考えられます。
コロナ禍の影響で、リアルな交流の機会が減少し、多くの人が新しい出会いを求めてオンラインに移行しました。
これにより、出会い系サイトやマッチングアプリの利用者数が急増し、それを狙ったサクラ業者も活発化しています。
人との接触機会が減る中で、特に孤独感を感じやすくなった人々がターゲットになりやすくなっています。
かつてのサクラは、比較的わかりやすい手口で誘導することが多かったですが、最近では手口がより巧妙かつ多様化しています。
例えば、SNSと連動したアカウントや本物の出会い系サイトを装った偽サイトを作成し、ターゲットを自然に誘い込む手法が見られます。
また、AI技術の発展により、リアルなやり取りや会話を自動で行えるようになったことで、サクラの見分けが難しくなっています。
多くの無料の出会い系サイトや新規のマッチングアプリが次々と登場しており、健全なサービスとそうでないサービスの区別がつきにくくなっています。
新規参入が増えたことにより、サクラ業者も次々と新しいアプリを立ち上げ、ユーザーを騙すケースが増加しています。
特に、知名度の低いサービスほど運営の審査基準が甘く、サクラが紛れ込みやすい状況です。
サクラ被害に遭ったとしても、被害者の多くが「恥ずかしい」「どうせ泣き寝入りになる」と感じ、警察や専門機関に相談しないケースが多くあります。
その結果、サクラ業者は摘発されにくくなり、同じ手口を使い続けることができるため、被害がなくならないという悪循環が続いています。
かつては主に男性をターゲットにしていたサクラ被害ですが、最近では女性や高齢者も被害に遭うケースが増えています。
また、単なるメッセージのやり取りだけでなく、投資や副業と絡めた手口を使い、出会いを装った詐欺が行われることも多くなっています。
これらの理由により、サクラ被害は増加傾向にあり、被害額も年々増加しています。
特に、オンラインでの出会いが当たり前になった現代においては、誰もがサクラの標的になる可能性があるため、利用者一人ひとりがサクラの存在と手口を理解し、被害に遭わないための知識を身につけることが重要です。
「サクラ」とは、出会い系サイトやアプリで実際に出会いを目的としているわけではなく、ユーザーにお金を使わせるために用意された偽のプロフィールや、雇われた人物のことです。
サクラはユーザーの気を引くために、好意を示したり、会話を盛り上げたりしますが、実際に会うことや関係を発展させるつもりは一切ありません。
それに対して、本物のユーザーは実際に出会いやコミュニケーションを楽しむことを目的にしており、目的が根本的に異なります。
では、サクラと本物のユーザーの違いを具体的に見ていきましょう。
サクラはユーザーに有料ポイントを購入させることや、サイト内での滞在時間を延ばすことを目的としています。そのため、メッセージのやり取りを続けさせることに集中し、すぐには話を終わらせません。
サクラは、相手の気を引くために過剰に相手を褒めたり、丁寧すぎる言葉遣いをすることが多いです。「こんなに優しい人は初めて!」「あなたのこともっと知りたい!」など、短い期間で急に親密さを示すのもサクラの特徴です。
サクラは実際に会うことが目的ではないため、LINEやメールなどの連絡先を教えてくれることはほとんどありません。また、個人情報を教えることにも消極的で、教えた場合も虚偽の情報が多いです。
サクラは、特定の時間帯やシフトに合わせて活動しているため、いつも同じ時間にしか返信が来ないことがよくあります。例えば、平日の日中は返信がなく、夜間や週末だけアクティブになるなど。
本物のユーザーであれば、数回やり取りをした後に「会いましょう」という話が出ることはよくありますが、サクラは「忙しい」「今はタイミングが悪い」「もう少し仲良くなってから」といった理由で会うことを避けます。
本物のユーザーであれば、数回やり取りをした後に「会いましょう」という話が出ることはよくありますが、サクラは「忙しい」「今はタイミングが悪い」「もう少し仲良くなってから」といった理由で会うことを避けます。
メッセージを数回やり取りした後に、LINEやメールといった連絡先を交換しようとすることが多く、さらにやり取りがスムーズであれば会うことを提案することも珍しくありません。
本物のユーザーは、自分の趣味や仕事、日常生活のことを自然に話題に取り入れ、実生活とリンクした内容を送ります。また、返信時間もサクラのように一定ではなく、不規則なこともあるため、そこにもリアルさが見え隠れします。
本物のユーザーは、一定の交流をした後には「会ってみたい」と素直に伝えてくることが多いです。逆に、会おうと誘っても断られることが何度も続く場合は、相手がサクラや業者である可能性が高いです。
本物のユーザーは、相手の発言に対して感情豊かにリアクションし、自分の言葉で会話を続けます。そのため、どこかで見たことがあるようなテンプレート的な返答や、機械的なやり取りはほとんど見られません。
サクラと本物のユーザーを見分けるためには、メッセージの内容や反応、会話のテンポをよく観察することが大切です。
次のポイントに注意することで、サクラかどうかを判断しやすくなります。
サクラの存在を知り、手口を理解することは、被害を未然に防ぐ第一歩です。
サクラと本物のユーザーの違いをしっかり把握し、安全に出会いを楽しむための知識を身につけましょう。
出会い系サイトやアプリでのサクラ被害は、誰もが遭遇する可能性があるものです。
しかし、特に被害に遭いやすい「特徴」や「心理状態」があることも事実です。
ここでは、サクラに引っかかりやすい人の特徴と、彼らがどのような心理状態にあるのかを具体的に解説します。
心理状態:寂しさや焦りを感じている
出会いを急いでいる人は、相手の言葉を冷静に判断する余裕がなく、すぐにでも会いたい、関係を発展させたいという強い気持ちを持っています。
特に、長い間恋愛をしていなかったり、離婚や失恋などで精神的に落ち込んでいる時は「自分を必要としてくれる相手」を強く求めるため、甘い言葉に簡単に騙されやすくなります。
例:相手が「あなたに一目惚れしました!」と急に好意を伝えてきても、「自分をそんなに気に入ってくれるなんて、運命かも」と思い込んでしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。
心理状態:自分を認めてほしい、誰かに褒められたい
自己肯定感が低い人は、「自分には価値がない」「自分を好きになってくれる人なんていない」という思いを抱えていることが多く、そのため、相手からの褒め言葉や好意的なメッセージに弱いです。
サクラは「あなたは特別だ」「こんなに魅力的な人と話せて嬉しい」といった言葉で相手の気分を良くし、相手の自己肯定感を満たすことで、信頼を勝ち取ります。
例:自己肯定感が低い人は、相手が何度も「素敵だね」「こんな人は初めてだよ」といった言葉をかけてくると、「自分にもそんなふうに言ってくれる人がいるんだ」と思い込み、サクラであっても受け入れてしまうことがあります。
心理状態:恋愛に不慣れで相手の行動を疑えない
恋愛経験が少ない人は、異性とのやり取りに慣れておらず、相手の言動がサクラの典型的な手口であっても、それを見抜けずに信じてしまいます。
メッセージの内容が極端に甘かったり、早い段階で個人的な話題に移ったりしても、これが普通の恋愛の流れなのだと思い込み、相手を疑うことをしません。
例:「こんなにすぐに仲良くなれるなんて、相性がいいのかも」と考え、相手のメッセージに違和感を覚えても「自分の感覚がおかしいのかも」と思い込んでしまい、サクラに騙されてしまうことが多いです。
心理状態:相手を傷つけたくない、嫌われたくない
断れない性格の人は、相手がどんなに怪しい言動をしていても「この人に嫌われたくない」「断ったらかわいそう」といった思いから、相手の誘いを断れません。
サクラはそのような人の心理を巧みに利用し、次々とメッセージを送ったり、ポイントを購入させるように仕向けます。
例:相手から「会いたいけど、もう少し話してから会おうよ」と言われると、怪しいと思いつつも「断ったら気まずいし、もう少しだけ話してみよう…」とやり取りを続けてしまい、そのまま深みにハマってしまうことがあります。
心理状態:経済的に安定した生活を求めている
お金や生活に不安を抱えている人は、サクラが使う「お金の話題」や「生活の安定」に関連する手口に引っかかりやすいです。
「一緒にビジネスをやらない?」「投資をしないか?」などの誘いに対して、「これで生活が楽になるかもしれない」と思い、相手の言葉を信じてしまいます。
例:「副業としてお金を稼ぐ方法を教えたい」といった誘いを受けると、興味を持ちやすく、つい高額なポイントやサービスを購入してしまうことが多いです。
サクラ被害を防ぐためには、以下のことを意識することが重要です。
これらを心がけることで、サクラに騙されるリスクを大きく減らすことができます。
自分の心理状態を冷静に見つめ、相手の言動に惑わされないよう注意していきましょう。
出会い系サイトやアプリでサクラに騙されてしまった場合、冷静な対応が重要です。
被害額の有無や状況に応じて、適切な対処を行いましょう。
ここでは、サクラ被害に遭った際の対処法を、状況別に解説します。
もしサクラだと感じた場合は、まずサイトやアプリの運営者に報告することが重要です。
多くの出会い系サイトには、ユーザーからの通報や違反報告を受け付ける機能があります。
特に、以下のような行動を取るユーザーはすぐに通報しましょう。
運営者が確認して対処することで、アカウントが停止される場合や、他のユーザーへの被害が防げることもあります。
サクラかどうか確信が持てない場合は、無理に判断せず、専門家に相談することを検討しましょう。
探偵事務所では、潜入調査を行ってサクラや詐欺業者の実態を解明することが可能です。
調査結果によっては、被害を未然に防ぐことができるため、サクラかどうかの判断が難しい場合には探偵事務所に相談することをおすすめします。
サクラによる被害で金銭的損失(被害額)が発生した場合、すぐに警察や弁護士に相談しましょう。
特に、高額な支払いをしてしまった場合や、返金を求めたい場合には、法的手続きを検討することが重要です。
警察がサクラの実態を把握し、必要であればサイト運営者や関係機関に対して調査や指導が行われることもあります。
被害に遭ったことを恥ずかしいと思わず、少しでも疑問や不安を感じたら早めに専門家へ相談しましょう。
サクラ被害に遭った場合、恥ずかしさや「自分が悪かった」といった感情から、誰にも相談せずに泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。
しかし、そのような行動はサクラ業者の思うつぼであり、被害を拡大させる原因にもなります。
被害に遭った場合は以下のポイントを押さえ、早急に行動を起こすことが重要です。
サクラ被害に遭っているかどうか、自分だけで判断するのは難しいものです。
もし相手の行動に少しでも不安や疑いを感じたら、プロの探偵に相談することをおすすめします。
探偵事務所では、出会い系サイトへの潜入調査を行い、相手がサクラかどうかを確実に調査できます。
被害が大きくなる前に、まずは気軽にご相談ください。経験豊富な専門家が、あなたの不安を解消し、安心できるアドバイスを提供いたします。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
Copyright(C) ファミリーセキュリティ. All Rights Reserved.
(C) ファミリーセキュリティ