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公開日: 2024/10/13 最終更新日: 2024/10/15
セキュリティガイド - シニアセキュリティ関連記事
 公開日: 2024/10/13 最終更新日: 2024/10/15

【高齢者の金銭問題】親の財産が減少している原因と新しい交際相手の実態

この記事の読了目安時間は約 2 分です。

最近、高齢の親のお金が急速に減っていると心配していませんか?

特に新しい交際相手が関与している場合、その背景には注意が必要です。

この記事のみどころ!
この記事では、高齢者の財産減少の原因として、新しい交際相手による金銭的な搾取や詐欺行為の実態を詳しく解説し、家族が注意すべきポイントを紹介します。

高齢者の金銭問題が深刻化している背景

高齢者金銭トラブル2

高齢者の金銭問題が深刻化している背景には、特に財産を狙った男女関係のトラブルが増加していることが挙げられます。

以下は、その背景について詳しく解説します。

孤独感から生じる依存関係と新たな交際相手との問題

高齢者が配偶者を亡くしたり、家族と疎遠になっている場合、孤独感を埋めるために新たな交際相手や異性との交際を始めることがあります。

しかし、そのような状況を狙った詐欺行為や経済的搾取が発生することが多々あります。

特に、高齢者が新たに知り合った交際相手に対して強い依存心を持つようになると、財産を預けたり、生活費を全面的に支援するなどの行為が見られるようになります。

財産目当ての結婚や交際の増加

高齢者の財産を狙って近づく異性が増加しており、特に女性が高齢男性と結婚したり、逆に男性が高齢女性に接近することで、金銭を目的としたトラブルが発生しています。

これには、生活費や贈与、さらには遺産相続を狙った行動が含まれ、結果として被害者である高齢者の財産が急速に減少することになります。

詐欺的な関係や財産管理権限の乗っ取り

新たな交際相手が「介護」や「生活サポート」を名目にして高齢者に接近し、財産管理の権限を委任させたり、口座や年金の受け取りを支配する事例が増えています。

これにより、被害者は自身の財産が管理できない状態となり、財産の使い込みや着服が行なわれることがあります。

男女問題が絡む金銭トラブルのケーススタディ

特に多いケースとして、若い異性(ホストやキャバクラ嬢など)に貢ぐ形で、多額の金銭を使い込んでしまう高齢者がいます。

これらの男女問題は、一見すると「交際」や「愛情表現」の一環に見えますが、実際には金銭目的で高齢者をターゲットにしていることが多く、問題が発覚したときには財産がほとんどなくなっていることもあります。

家族や親族との断絶を狙う行為

新たな交際相手が家族との縁を切らせるよう誘導し、被害者を孤立させることも多く見られます。

こうした状況では、高齢者が第三者からの意見を受け入れにくくなるため、家族が異変に気づいたときには、すでに財産が搾取されていることがしばしばあります。

高齢者の金銭問題が深刻化する背景には、財産を狙った男女関係のトラブルや、新たな交際相手による経済的な搾取が関わっています。

こうしたケースでは、高齢者の孤独感を利用されることが多く、家族や信頼できる第三者のサポートが欠かせません。

高齢者の金銭問題が深刻化している背景

高齢者金銭トラブル3

財産の減少や新たな交際相手の本質にいち早く気づくことは、高齢者を金銭トラブルから守るために非常に重要です。

以下のポイントを意識することで、被害に遭う前に異変を察知し、適切な対策を講じることができます。

生活費や支出の異常増加を確認する

突然の出費や支払いが急増した場合、背後に金銭的なトラブルが隠れている可能性があります。

定期的に預金通帳やクレジットカードの利用明細を確認し、以前とは異なるパターンの出費が見られたら、原因を調査しましょう。

特に「贈与」や「プレゼント」といった項目が増えた場合は、金銭を狙う交際相手の存在が疑われます。

新しい交際相手や知人の接触頻度に注目する

高齢者が新しい交際相手や知人と頻繁に会ったり、その人物が家族の知らないうちに高齢者の生活に深く入り込んでいる場合は注意が必要です。

特に、「親切にしてくれる」「信頼できる」といった理由で親がその人物に依存し始めると、財産管理や意思決定に関するコントロールが取られる危険性があります。

家族や周囲との関係の変化を確認する

新しい交際相手が現れたことで、高齢者が家族や親族と疎遠になり、連絡や会話の頻度が減る場合は警戒が必要です。

交際相手が家族を遠ざけ、独占的な関係を築くことで、第三者からのチェックが効かなくなり、金銭的な搾取が行なわれるケースが多いです。

高齢者が交際相手に銀行口座や保険契約の管理を任せ始める、または交際相手が財産管理の権限を持つようになった場合は、被害に遭う可能性が高まります。家族は、親の財産管理に交際相手がどの程度関わっているかを確認し、異常があれば早急に対応することが重要です。家族だけで状況を把握するのが難しい場合は、専門家(弁護士、探偵など)に相談することが効果的です。

交際相手に資産を奪われた事例

高齢者金銭トラブル4

紀州のドン・ファン事件

和歌山県の資産家・野崎幸助さんが55歳年下の元妻に多額の財産を奪われたとして注目を集めた事件です。

野崎さんは、2018年に結婚してわずか3か月後に急性覚醒剤中毒で死亡しました。

警察は、元妻である須藤早貴被告が覚醒剤を摂取させたとして逮捕し、裁判での争いが続いています。

事件前には、須藤被告が野崎さんとの離婚をほのめかし、財産を得ることを目論んでいたとされています​。

交際相手による現金や貴金属の盗難

野崎幸助さんは、2016年にも当時交際していた50歳下の女性に現金600万円と時価5400万円相当の貴金属を盗まれる被害を受けました。

野崎さん自身も、自分の「脇の甘さ」が原因だと認識していたようですが、その後も複数の女性と交際を続けていたため、金銭的な被害が繰り返されました。

婚活アプリ詐欺で1690万円を詐取された事例

2024年2月、千葉県の60歳男性が婚活アプリで知り合った相手から、共同でサイト運営をすると偽られ、将来の資金として1690万円を奪われる被害に遭いました。

交際相手は「二人の将来のための資金」と嘘をつき、男性を騙していたとされます。

結婚詐欺による1億円以上の被害

東京の32歳の男が、女性医師など複数の女性に「高級住宅地に一緒に住む家を建設中」などと嘘をつき、合計1億円以上の金銭を詐取したとして逮捕されました。

この男は他の女性10人からも結婚を約束して金銭を騙し取る同様の手口で金銭をだまし取っていた疑いがあり、詐取した金は株の投資に使われていたとされています。

これらの事例は、交際相手を装った詐欺や結婚詐欺が依然として多発しており、特に高額の資産を持つ人々が狙われやすいことを示しています。

被害を防ぐためには、交際相手の背景を十分に確認し、怪しい行動が見られた際には早めに専門家に相談することが重要です。

家族が取るべき対策

高齢者金銭トラブル5

家族が高齢者の金銭トラブルや財産を狙った交際相手から守るためには、以下の対策を取ることが効果的です。

これらの対策を実施することで、高齢者が孤立せず、被害を未然に防ぐことができます。

孤立させないためのコミュニケーションを図る

親が新しい交際相手と親密な関係を築くと、家族や親族との接触が減ることがあります。

被害を防ぐためには、定期的に連絡を取り、親が孤立しないようにしましょう。

定期的な訪問や連絡を行なう

電話やメール、可能であれば直接会って話す機会を作り、親の精神状態や生活状況を確認することが重要です。

普段と違う様子が見られたら、その理由を穏やかに尋ねてみましょう

生活の変化を敏感に察知する

出費が急増した、急に親が自宅を整理し始めた、以前と異なる言動が増えたなど、生活に変化が見られた場合は注意が必要です。

こうした兆候を見逃さず、早期に対話を持つことが被害防止につながります。

交際相手の信用度を確認する

親が新しい交際相手と親しくなりすぎている場合、交際相手の背景を調査し、信用できる人物かを確認することが重要です。

相手の情報を集める

交際相手が何者であるかを調べ、家族や親族、共通の知人などから情報を収集します。

相手が過去に金銭トラブルを起こしていないか、怪しい行動を取っていないかを確認し、不審な点があれば早めに対策を講じましょう。

信頼できる第三者に相談する

交際相手の情報を把握できない場合や、調査が難しいと感じた場合は、探偵や弁護士に相談し、相手の素性を調査してもらうことを検討します。

専門家による調査であれば、より詳細な情報が得られるため、家族としても安心できます。

詐欺や悪徳商法の証拠を集める

詐欺や悪徳商法の被害が疑われる場合は、証拠を集めておくことが、被害を証明し、法的手段に訴える際に有効です。

契約書や支払い明細の確認と保管

親が購入した商品や契約内容、支払明細を確認し、不審な点があればそれらの書類を保管しておきましょう。

支払明細や契約書は、後で法的に争う際に重要な証拠となります。

専門家への相談と証拠の提出

証拠が揃ったら、警察や弁護士に相談し、法的手段を検討します。

特に詐欺のケースでは、第三者の介入が解決の鍵となるため、証拠をもとに早めに行動しましょう。

会話ややり取りの記録

詐欺や悪徳商法の勧誘を受けた際の会話を録音したり、やり取りのメールやメッセージのスクリーンショットを取ることで、相手の手口や関与を証明する証拠として活用できます。

家族として高齢者を守るためには、親を孤立させず、定期的なコミュニケーションを通じて異変を察知することが第一歩です。

また、親の新しい交際相手が信用できる人物かを確認し、詐欺や悪徳商法が疑われる場合は、証拠を集めて適切な専門家に相談することが重要です。

金銭問題やトラブルの相談窓口

高齢者金銭トラブル6

金銭問題でお悩みの方、ぜひ私たちの相談窓口をご利用ください。

資金の流れの確認や、不審な取引があった場合の詳細な調査、詐欺の実態解明まで幅広く対応いたします。

被害が拡大する前に、まずは現状を専門家にお話しください。

初回相談は無料で、安心してご相談いただけます。

執筆者 / 波多野

教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。監修者・執筆者一覧へ

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