芸能人が「洗脳されていた」と告白するケースが増えています。
下心や悪意をもって近づく人間の多さを物語っています。
今回は、女優の熊谷真実さんの洗脳体験というニュースに注目します。
“人生で、あれほど悲しむことはないだろう”と振り返るほどつらかった母との死別によって、数年間、真実は立ち直れなかった。
「いつも寄り添ってくれたから、心の行き先がわからないという感覚。そんな状況だった40歳のとき、母と同年代の“ある女性・Aさん”に出会ったのです」
仕事が終われば、すぐに家に帰って、その日にあったことをAさんに報告しなければなりませんでした。打ち上げに出席することも禁止されていたから、現場で出会った人と親睦を深めることもできなくなってしまったのです」
携帯電話に登録されている男性の連絡先も削除させられた。
「Aさんからは『あなたの根底にある問題は、男性関係だ』と言われ、私は何の疑問も感じずに『はい、消します』と言いなりでした」
引用元:「言いなりでした」熊谷真実 連絡先を削除させられ、打ち上げも参加禁止…初めて明かした「10年の洗脳体験」 8/30(金) 6:00配信 女性自身
熊谷真実さんを洗脳したとされる人物は、「医師でも治せない病気を治せる」というような噂がささやかれる人物だったといいます。
熊谷真実さんはお母様の病気に心を痛めていたことから、「なんでも病気を治せる神様のような洗脳者」への依存を強めていった可能性があります。
病気を治すと謳う洗脳者の場合、「孤独」と「依存」が特に危険な要因となります。
まず、重い病気や慢性疾患を抱える人々は、孤独感や社会的な孤立を感じやすく、心の支えや希望を求めています。
この孤独感が、洗脳者に付け入る隙を与えます。
次に、病気を治したいという強い願望が依存心を生み、治療を約束する人物やグループに対して過度に依存するようになります。
結果として、自分の判断力や批判的思考を失い、洗脳されやすい状態に陥ってしまうのです。
このように、孤独と依存が絡み合い、病気治療を口実とした洗脳のリスクを高めることが心理学的に説明できます。
洗脳者の手口は、ターゲットの心が弱っている時を狙って、その隙間に巧妙に入り込む非常に悪質なものです。
以下は、洗脳者がよく用いる手口で理解しておくポイントです。
洗脳者は、ターゲットを精神的に依存させるために、ターゲットの不安や孤独感に付け込みます。
支えや理解を示すことで、ターゲットが自分に頼らざるを得ない状況を作り出します。
洗脳者は、ターゲットを周囲の人々から孤立させるため、連絡先を削除させたり、友人や家族との接触を制限したりします。
これにより、ターゲットは洗脳者に対する依存が深まり、外部からの助けを得にくくなります。
洗脳者は、ターゲットに恐怖や罪悪感を植え付けることで、ターゲットが自分に従うよう仕向けます。
「自分に従わないと悪いことが起こる」と信じ込ませることで、ターゲットをコントロールしやすくします。
洗脳者は、ターゲットに対して限られた情報や歪んだ情報を与えることで、ターゲットの現実感覚を操作します。
外部の情報に触れる機会を減らし、洗脳者の言葉や意見が唯一の「真実」であると思わせます。
洗脳者は、同じメッセージや教えを繰り返し伝えることで、ターゲットにその考えを浸透させます。
これにより、ターゲットは次第に自分の意思を持たなくなり、洗脳者の考えに従うようになります。
洗脳者は最初にターゲットとの間に強い信頼関係を築き、その後、その信頼を利用してターゲットを裏切り、支配下に置きます。
ターゲットが「裏切られた」と気付くころには、すでに心理的に依存しているため、抜け出すのが難しくなります。
このような手口によって、ターゲットは次第に自分の判断力や意思を失い、洗脳者の支配下に置かれることになります。
洗脳は非常に危険で、長期間にわたって心や生活に深刻な影響を与える可能性があるため、周囲の支援や専門家の介入が必要です。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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