2025年4月7日に、女優の広末涼子氏が運転していた乗用車が静岡県内の高速道路上で大型トレーラーに衝突した後、搬送された病院にて看護師へ暴行を加えたとして同月8日に傷害の疑いで逮捕されました。
病院へ搬送された時点で広末氏は精神的に不安定な状態にあったと言われており、16日に勾留から釈放され、5月2日に公式サイト上にて「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」を公表しました。
双極性感情障害は省略された「双極性障害」として知られており、気分が高まる躁(そう)状態と気分が落ち込む鬱状態を繰り返す精神疾患の一つです。
甲状腺機能亢進症は新陳代謝をうながす甲状腺ホルモンが過剰に分泌される内分泌疾患で、双極性障害と合わさることで躁状態を悪化させてしまうことがあります。
このように、精神的な疾患を抱えてしまうと正常な判断能力であったり行動の抑制が効かなくなる場面があり、今回の広末氏のような突発的な行動によって社会的な立場が危ぶまれてしまうケースが発生してしまいます。
逆に、殺人事件などの重大な刑事事件において加害者の精神状態が犯罪行為の責任を問う際に影響するかどうか判断する精神鑑定が行なわれます。
その結果、刑事責任を問えないとして実質的な無罪放免と扱われるケースもあるため、このような場合は被害者やその遺族の感情としては到底納得できない結果になることがほとんどです。
精神疾患はれっきとした病気ですが、本来であれば発生することのない加害者や悲しみに暮れる被害者を生まないために、加害者・被害者双方の目線から精神疾患が関係するトラブルに向き合う必要があります。
この記事では、精神疾患が関係するトラブルの防止や対策について探偵目線で解説します。
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女優の広末涼子(44)が2日、公式サイトを更新し「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」の診断を公表。さらに「当面の間、広末はすべての芸能活動を休止し、心身の回復に専念いたします」と芸能活動の休止を発表した。
広末は、4月16日の勾留解除後に都内の医療機関に入院。診断の結果「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」と診断された。
引用元:広末涼子「双極性感情障害」を公表し全ての芸能活動休止発表「心身の回復に専念」甲状腺機能亢進症の診断も― スポニチ Sponichi Annex 芸能
精神疾患を持つ人が起こしてしまうトラブルについては多岐に渡り、時には悲しい結末を迎えてしまうケースもあります。
どのようなトラブルが起きてしまうことがあるのか、解説していきます。
いずれのトラブルも、精神疾患が直接トラブルを引き起こすのではなく、さまざまな外的・内的要因が関係する中での一要素として精神疾患があったという可能性があることを頭に入れた上で確認してください。
今回の広末氏のように、精神疾患による感情の昂りや被害妄想によって暴行を起こしてしまうことは可能性として考えられるものになります。
暴行に精神疾患が関連する要素としては、下記のような例が挙げられます。
同じように暴行を行なったとしても、精神状態によって暴行に至るまでの感情の動きのプロセスは大きく異なります。
近隣の住居にまで聞こえるほどの大きな音を発生させて不愉快な思いをさせてしまう騒音行為も、精神疾患が起因して起こってしまう可能性があります。
何が快感で何が不快かは人によって異なる部分であり、精神疾患を持つ人の中には静かな空間よりも何か音が鳴り続けている環境の方が心が落ち着くという人がいます。
鳴っている音を聞く当の本人にとっては落ち着ける状況だとしても、深夜など人々が寝静まる時間でも何か音が聞こえると睡眠を妨げてしまうため、不快な思いをさせてしまうことになります。
また、自分の行動が制御できずに急に大声を出してしまったり、大きな物音を伴って騒いでしまう行為も騒音の原因となる行為です。
結果として騒音源となっている人には近隣住民からのクレームが入ることになり、解決されないままだと集合住宅だと強制退去になったり、一軒家だとご近所を巻き込んだトラブルにまで発展するでしょう。
精神疾患も症状によっては何もする気力を起こさなくするものがあり、仕事など社会性を持つ活動だけでなく、身の回りのこともできなくなってしまう状態となります。
深刻化すると身の回りを清潔な状態に保てなくなったり、逆に部屋の中がモノで溢れているいる方が落ち着くという心理状態となり、室内の片付けをまったく行なわなくなってしまいます。
片付かないゴミがどんどん溜まっていった結果、古いゴミからどんどん腐敗していきゴミ屋敷状態となり、近隣の住居に悪臭をばら撒くこととなってしまいます。
このような異臭も、近隣住民との衝突が避けられない状態にまで発展する可能性が十分にあるトラブルです。
精神疾患の中には「クレプトマニア(窃盗症)」と呼ばれるものがあり、生活がまったく困っていないにもかかわらず数百円ほどの品物を万引きするなど、窃盗行為そのものや副次的に得られるスリルや達成時の快感を目的とする場合があります。
このような状態となってしまうと、例え周囲から窃盗行為を咎められたり一度逮捕されて刑事処分を受けたとしても再び同様の窃盗行為を行なってしまうことも少なくありません。
クレプトマニアが疑われる場合、本人の努力だけでは完全な解消を目指せないこともあるため、周囲の人や専門機関からのサポートを受けることが治療の近道です。
痴漢や盗撮、のぞきといった性犯罪も社会的なリスクの高い行為として知られていますが、犯罪行為とわかっていながらスリルや快感を求めて繰り返し行なってしまう場合も「性依存症」などの疑いが考えられるでしょう。
性犯罪となる行為を繰り返し行なってしまう場合も、周囲の人からの注意や逮捕歴があったとしても止められないケースがあります。
こちらも性依存症が疑われる場合は専門機関を受診して、適切なカウンセリングを受けて治療を進めることが必要です。
精神疾患が起因する事件として最も重大なのは、やはり殺人事件でしょう。
過去に発生した複数の死傷者が発生した殺人事件において、加害者の精神鑑定の結果、精神疾患が疑われる結果が出たケースはいくつも存在します。
その中には精神鑑定の結果、加害者に責任能力を問えないとして一切の量刑が科されない結果となったものもあり、被害者の無念を果たせなかったと言い知れないほどの悲しみと絶望の中に突き落とされてしまった被害者遺族の感情は筆舌に尽くしがたいものがあります。
このような結末を迎えてしまう前に、適切な対処が必要になります。
精神疾患にまつわるトラブルに巻き込まれないためには、普段の生活の中で察知できる部分があれば、それを頼りにして対策を行なうことが重要です。
また、もし身の回りの知人に精神疾患を持っている人がいてどんな行動をするか心配だという人に向けた内容も記載していますので、ぜひご参考いただけると幸いです。
もし精神疾患が起因するトラブルに巻き込まれている場合は、一人だけで対処しないようにしましょう。
近くで同じような異変を感じている人と意見を共有して、どんな対策をするべきか計画を立てるようにすべきです。
例えば騒音や異臭の発生源となっている人に指摘を入れる場合、一人だけでなく複数の近隣住民と連れ添っていくことで別のトラブルが発生した際にも対処がしやすくなる上に、複数人での指摘というインパクトの大きさで解決をさらに近付けることが可能でしょう。
また、探偵など第三者の協力を仰ぐことでより客観的な目線からトラブルによる被害を証明し、警察など公的機関を動かすこともできるようになります。
もし何か解決したいトラブルがある場合には、探偵にまで一度ご相談ください。
この箇所をお読みいただいている人は、おそらく大切な人を加害者にしたくないという思いを持たれている方が多いことでしょう。
「突発的な行動を起こしてしまわないか心配」「自分の目の届かないところで急に何か起きてしまったら不安」というお気持ちが消えずに心の中に残り続けていることと思います。
そのようにお困りの場合は、ぜひ一度探偵にまでご相談ください。
大切な人の行動を探偵が日夜見守り、間違った行動に至ってしまうことのないように目を光らせます。
もし何か行動に出てしまう場合においてもいち早く駆け付けて、考えうる最悪の事態に発展しないように素早く対処いたします。
大切な人に健やかな日々を送って欲しいという思いを、探偵は大事にします。
看護師に暴行したとして逮捕された広末涼子氏のように精神疾患者が問題行動を起こすことは少なくありません。
精神疾患者に個別に対応してはいけません。
更なる暴力行為など、問題が深刻化する可能性があります。
精神疾患を持つ方による、迷惑行為が発生しているケースでは以下のような調査を実施します。
また、下記のようなセキュリティ対策もできます。
精神疾患者からの嫌がらせや迷惑行為でお悩みの方はぜひご相談ください。
経験のある調査員が対応します。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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