
出会い系アプリやSNSを悪用した窃盗事件が、相次いで発生しています。
手口としては、アプリやSNSで親密になり、相手の警戒心を説いた段階で自宅にあがりこんで窃盗を行うというもの。
アプリで接触し、親密さを演出して相手を騙すという手法は、ロマンス詐欺と同じです。
このロマンス詐欺と窃盗の複合的被害は、のちにセクストーション(性的脅迫)に発展することもあるため、早期に対応することが求められます。
本記事では、ロマンス詐欺から窃盗に繋がってしまう複合的被害や、セクストーションといった二次被害の脅威について解説していきます。
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「アドヴァ・ラヴィ容疑者による同様の被害者を特定するため、市民の協力を求めます」──10月9日(現地時間、以下同)、米・ロサンゼルス保安局がInstagramに窃盗事件の情報提供を求める文書を投稿した。
同局の投稿によると、ラヴィ容疑者はロサンゼルス郡で発生した住居侵入および窃盗事件に関与しているという。高齢男性を標的に、SNSや出会い系アプリ上で恋人や交際相手を装って親密になり、自宅へあがりこむ手口で犯行を繰り返しているとされる。被害件数は、少なくとも10件にのぼる。大手紙国際部記者が解説する。
「イスラエル出身のラヴィ容疑者は、主にSNSや会員制サイトで活動するモデルで、その美貌を生かしたネットコンテンツを多く提供し、世界中を旅しながらビーチやホテルで撮影した写真を頻繁に投稿していました。現在、Instagramのフォロワー数は90万人超えの人気インフルエンサーです」(大手紙国際部記者)
引用元:NEWSポストセブン|「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】(2025年10月19日)

ロマンス詐欺は高齢男性を標的にすることが多く、寂しさや孤独感につけ込んだ犯行が多発しています。
ロマンスを装い、窃盗しやすい環境を整え、犯行に及ぶのです。
その具体的な手口について、解説していきます。
近年出会い系アプリは若者だけでなく、中高年やシニア層の利用も増えています。
日常的な出会いの場が少なくなってくる中高年・シニア層をターゲットに、好意を伝えて相手の警戒心を解きます。
接触当初から過剰な好意を向けてきたり、急に結婚や将来の話をしてくる相手は要注意です。
恋心を抱かせるための演出である可能性があります。
また、ロマンス詐欺は相手が単独犯であるとは限らず、組織的に犯行を行う詐欺グループが潜んでいることも考えられます。
従来のロマンス詐欺であれば、会えない理由をつけて金銭を要求し、ある程度お金を搾り取ると行方をくらまします。
しかし、今回取り上げたニュースでは、実際に会って相手の隙をつき、窃盗に及んでいます。
加害者はターゲットが油断したところで、クレジットカードや現金、キャッシュカードなどを盗み出すのです。
ターゲットは恋心を抱いているため、被害に遭ってもすぐに気づくことができず、事件の発覚が遅くなることもあります。

ターゲットが窃盗されたことに気づいて警察に相談する前に、加害者から脅されるケースがあります。
なかでも、セクストーションと呼ばれる性的脅迫の被害が多発しています。
セクストーションには主に拡散型と金銭要求型の2種類にわけられ、それぞれ詳しく解説していきます。
拡散型のセクストーションとは、被害者に共有された、または加害者自ら撮影した性的な画像や動画を「拡散されたくなければ、もっと送れ」と脅迫されることです。
元恋人や元配偶者から受ける脅迫も、セクストーションに含まれます。
この拡散型のセクストーションは女性被害者に多く、どんどん要求がエスカレートしていきます。
この金銭要求型のセクストーションの加害者は女性、または女性になりすましているケースが多いです。
出会い系アプリやSNSで親密になり、性的な画像・動画を送り合うよう声をかけて、送られてきたら脅迫するという手口です。
「この画像を拡散されたくなければ金を払え」などと金銭の要求を行い、被害者の「バレたくない」という気持ちに巧みにつけ入ります。

ロマンス詐欺と窃盗事件の複合型被害は、恋心を利用するだけに被害に気づきにくいです。
気づいたときには、証拠になり得るメッセージや履歴を消されていたということにもなりかねません。
また「警察に行くぞ」と思っても、先手を打たれ「誰かに相談したら、性的な画像や動画をばら撒く」と脅迫されることも。
だからこそ、この事件の被害者たちは誰にも相談できずに孤立し、心身や生活を脅かされてしまいます。
当探偵事務所であれば、プライバシーの厳守をお約束するとともに、事件性の有無に関わらず調査することが可能です。
証拠がないからといって、泣き寝入りすることはありません。
私たちは、お問い合わせフォーム・メール・電話・LINEなど、24時間365日、無料相談窓口にて相談を受け付けています。
ぜひ一度、ご相談ください。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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