「ストーカー被害に遭ったら、ただ無視をしていれば解決する?」
「警察は動いてくれない?」
「引っ越せば安全?」
実は、これらの認識は大きな誤解です。
誤った対応は、ストーカー行為をエスカレートさせ、深刻な事態を招きかねません。
この記事では、ストーカー被害でよくある誤解を解き明かし、適切な対応法をステップごとに解説します。
ストーカー被害にあっていても、よくある誤解によって問題を軽視したり、先送りにしたりすることもあるでしょう。
その誤解を、ひとつひとつ紐解いていきます。
誤解: 被害者の訴えを「被害妄想」「神経質」と捉え、深刻さを軽視する。
真実: ストーカー行為は、被害者に強い恐怖心や不安感を与え、日常生活に支障をきたす深刻な犯罪行為です
些細なことでも、継続的に行われることで精神的な負担は大きくなります。
誤解: ストーカー行為を「愛情表現が下手なだけ」「愛情の深さの表れ」と美化する。
真実: ストーカー行為は、相手の意思を無視した一方的な行為であり、恋愛感情とは全く異なります。
相手を支配しようとする行為であり、暴力の一種と捉えるべきでしょう。
誤解: ストーカーを無視すれば、自然と諦めるだろうと考える。
真実: 無視することは、かえってストーカー行為をエスカレートさせる可能性があります。
ストーカーは、相手の反応を得ようと様々な手段を講じるため、無視することでより過激な行動に出ることもあります。
誤解: 被害者の服装や言動が、ストーカー行為を誘発したと考える。
真実: ストーカー行為は、加害者の責任であり、被害者に責任はありません。
被害者の服装や言動を理由に、ストーカー行為を正当化することは、二次的な加害行為にあたります。
誤解: ストーカーは男性に多い、女性はストーカーにならないといった性別の固定観念。
真実: ストーカー行為は、性別に関係なく誰でも加害者にも被害者にもなり得ます。
男性が被害者になるケースも、女性が加害者になるケースも存在します。
誤解: 引っ越せばストーカーから逃れられると考える。
真実:引っ越しても、ストーカーが執拗に追ってくる可能性があります。
住所や連絡先を特定されないように注意する必要があります。
警察への相談や、弁護士への依頼など、他の対策と併せて検討する必要があります。
誤解: ストーカーは犯罪ではないから、警察は動いてくれない。
真実:ストーカー行為は、ストーカー規制法で厳しく罰せられます。
警察は被害防止のためのアドバイスと、調査をして相手方に警告・禁止命令を出すことができます。
ストーカー被害にあっていることを打ち明けるのは、なかなかに勇気がいるものです。
できればほとぼりが冷めるまで、放っておきたいと思うのも当然でしょう。
しかし、ストーカーを放っておくリスクもあるのが現状です。
この章では、ストーカーを放っておいたときのリスクについて、解説していきます。
ストーカーは、相手の反応を得るために、徐々にエスカレートした行動を取る可能性があります。
最初はメールや電話などの迷惑行為から始まり、待ち伏せ、尾行、嫌がらせ、名誉毀損、器物損壊、住居侵入、暴力行為、性的暴行、殺害予告など、より深刻な犯罪行為に発展する危険性があります。
また、ストーカーは放置されることで、「自分の行動は許容されている」と誤解し、ストーカー行為が長期化してしまう恐れもあります。
「大切な人を巻き込みたくない」「周りの人間が信用できない」などといった心理で、周囲の人間を遠ざけてしまうこともあります。
ストーカー行為によって疲弊した精神状態では、正常な判断を下すこともできず、大切な人につらくあたってしまうことも。
恐怖心から外出も控えるようになり、社会とのつながりも希薄になってしまいます。
常に誰かに監視されているという不安や恐怖は、被害者の精神を疲弊させます。
暴力行為や殺害予告など、命に関わるような被害を受けた場合、PTSDを発症するリスクが高まります。
また、精神的なストレスが蓄積することで、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症するリスクが高まります。
大前提として、ストーカー被害にあったときは、決して1人で解決しようとしないことが大切です。
平穏な日常を取り戻すために、信頼できる第三者や、専門機関に相談することを視野に入れましょう。
身の安全を最優先に考えてください。
偶然出会ったとしても、目を合わせず、何も言わず、その場を立ち去ります。
感情的に反論したり、罵倒したりしてしまうと、相手を刺激してしまいます。
逆恨みを招く可能性を避けましょう。
毎日同じ時間、同じルートで通勤・通学するのを避け、時間や経路を不規則にします。
徒歩での移動を避け、家族に迎えに来てもらうなど、できるだけひとりになる時間を少なくしましょう。
防犯ブザーや催涙スプレーなどの護身用具を携帯することも考えてください。
ただし、使用方法を事前に確認し、正当防衛の範囲内で使用することが必要です。
家族や友人などに、詳しい被害を伝えておくことが大切です。
自身の精神状態によっては、精神科医やカウンセラーに相談することも視野に入れてください。
第三者に相談することで、被害の大きさに気づいたり、想像以上に自分が傷ついていたことに思い至ることもあります。
いつ、どこで、何をされたか、仔細に記録しておくことをおすすめします。
不審なものが置かれていたり、送られてきた場合は、そのものを残しておくこととあわせて、日時がわかるように写真で記録しましょう。
その他にも無言電話の着信履歴、留守番電話のメッセージ、メール、SNSの書きこみなども残しておくことが肝要です。
痕跡などすぐに消してしまいたい気持ちがあると思いますが、この一手が次の行動に繋がります。
前述したとおり、ストーカー行為はストーカー規制法によって、厳しく取り締まられます。相談する際には、ストーカー行為の証拠を手にして、生活安全課に向かってください。
警察は以下のように対応してくれます。
ただし、警察が動くには客観的な証拠が不可欠です。
また、警察につきまといだと判断されなかった場合は、直接介入が難しいこともあります。
警察に相談したけれど動いてもらえなかった場合、またはこれから警察に相談するため客観的な証拠を入手したい場合に、探偵に依頼することが有効です。
探偵は事件性の有無に関わらず、調査にあたります。
探偵ができるのは、以下のような動きです。
探偵は、不審に思われないよう巧みに情報収集をする術を持っているため、違和感なく調査することが出来ます。
つきまといや、相手の意志を無視した行為は、「ただの気のせい」や「些細なこと」ではありません。
ストーカー行為は精神的、身体的に深刻な犯罪です。
ストーカー行為は決して軽視せずに、早めの対策が必要になります。
当事務所ではお問い合わせフォーム・メール・電話・LINEにて、24時間365日、無料相談窓口にて相談を受け付けています。
プライバシーを厳守しており、匿名でのご相談も可能です。
あなたの安全と心の平穏のために、正しい知識と適切な対処法を理解し、必要なサポートを受けることをおすすめします。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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