トランスジェンダーの家族が、家族の性自認に対して理解を示さず、悩んでいる状況に直面することがあります。
そのような状況に置かれた家族が、家出してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
以下では、トランスジェンダーの家族が家出した場合の対処法について解説します。
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トランスジェンダーとはLGBTの、「T」に該当するセクシュアルマイノリティです。
LGBTの人すべてに共通するのは世間一般とは異なる、性別への認識や性的指向に迷うことですが、だからといってすべてが共通するわけではなくトランスジェンダー独特のセクシュアルマイノリティというのがあります。
トランスジェンダーとは、性自認と身体的な性が一致していない方全般を指す言葉です。
自分の体の性別と自覚している性別が異なることで、自分の性において大きな違和感を抱えている人を指します。
トランスジェンダーには大きく分けると「トランスセクシュアル」と「トランスヴェスタイト」が2種類があります。
身体的性と性自認が一致していないことに悩み嫌悪感を抱き、外科的な手術を望んでいる状態、または性別適合手術を受けた状態です。
トランスジェンダーの方でも、持って生まれた性と自認している性に強い違和感を抱いていたり、自分がどんな人間なのか迷い続けている状態を言います。
トランスヴェスタイトは自分の性とは異なる服装を身にまとっている人を指します。
そのとらえ方は形を変えつつあり、かつては自分の性となりたい性が異なる人と解釈されていたためにトランスジェンダーに含めて説明することが多かったのですが、現代では、自分が振舞いたい性を選ぶことの象徴として異性の服を着る人という意味合いが広まりつつまります。
実際の性別(自認の性)とは異なるという性表現をする人という認識がただしいかもしれません。
確かにトランスジェンダーのような性同一性障害は医学用語に属されます。
トランスジェンダーは自認している性と身体の性が違うことで外科的手術による一致を望む状態を指すので、確かに普通の男性や女性ではないことは確かです。
トランスジェンダーは他のマイノリティ(ゲイ・レズビアン)と同様に、その大半は生まれ持った性質、つまり先天性であることが分かっています。
幼少期は何の自覚もなく過ごし、自我が芽生えてから徐々に、ピークは思春期青、そして年期にかけて自分の性への違和感や不快感を覚え、悩むケースが多いと言われています。
しかしそれを病気や障害というカテゴリーに入れることは、性的マイノリティの人たちに失礼なことです。
彼らなりに真剣に自分の性と向き合い、性自認に対してプライドを持って生きています。
なかにはそこに喜びや幸せを見つけ、LGBT以外の人には感じることのできない自分らしさを手に入れた人もいます。
警察に出す捜査願は事件性がないと動かない、且つ深夜帯など捜査できかねる時間帯が存在します。
今回は寝る間も惜しんで探したいというご要望により無事早期発見できた事例になります。
娘が失踪してしまいました。これまでは友だちの家に泊まるなどをするときは、必ず言ってくれてたし、2日連続で連絡もないのは初めてです。
実は前の晩娘と口論になりました。娘はいわゆる性同一性障害だと言いますが私は認めない姿勢を取り続けてきました。
いつか手術したいと言うので、つい動揺して大きな声を出してしまいました。
捜索願いは出したのですが、事件性もないと思うので警察も動いてもらえなさそうです。寝る時間を削ってでも娘を探したい思いで食事も喉を通りません。どうか助けてください。
失踪から日が経っていないものの、最悪なケースも想定し、自宅周辺から周囲30㎞以内の捜索調査とオンライン調査をメインに行ないました。
SNSの情報から交友関係を割り出し、友人宅に泊まり込んでいるという情報から、独自の調査方法により友人宅を特定することに成功しました。
そこから張り込み調査を開始し、娘さんが出入りしている事を確認することに成功しました。依頼者に報告し今回の調査は終了しました。
後日、ご依頼者から「再び娘と向き合い話し合うことができました。親として子どもが自分で決めた以上、生きている限り見守って行こうと思っています。」とご報告いただきました。
なぜ家出失踪したのか。その理由を知りたくても、家出失踪した本人がいないので確認しようがありません。
しかし、家出失踪がもしも意図的なものならば、「家にいたくない」「自分の居場所はここじゃない」と感じてしまったのかもしれません。
家出失踪人を探す場合、最初は状況の整理から行ない、家出失踪の原因、解決方法という順で物事を考えます。
突発的な決断なのか、計画的な失踪なのか、犯罪に巻き込まれた可能性があるのかなど原因を調べることから始まります。
上記事項を最低でも確認し警察に捜索願の届出をまず行ないましょう。
性同一性障害のご家族や大切な人が家出をした場合、いなくなってしまう前にどんな行動や会話をしていたのか思い出してみましょう。
以下のような行動をとっていた場合、行方を辿るための重要な手掛かりになります。
捜索願とは、行方不明者の捜索を警察に届け出るための書類です。
捜索願は原則として、住所または居所を管轄する警察署、行方不明となった場所を管轄する警察署でなければ出すことができません。
捜索願を出す目的として、聞込みや情報収集がスムーズにできます。
また、事件性が高い、命に危険が及んでいるなど警察が動かざるを得ないといった状況である場合は、警察によるさまざまな捜索が行なわれることになります。
行方不明者を探したいときは警察署に捜索願を出し、死亡したという証明が欲しい場合は市役所に失踪届を出す、と覚えておきましょう。
性同一性障害の家出人の多くは捜索から約7日以内に発見されますが、失踪理由によっては発見率が著しく低下すると言われています。
所持金が底をついたり、協力者がいないケースでは、思いつめてしまって自ら命を絶つ可能性が飛躍的に上がるとも報告されています。
ただの失踪と考えるのではなく、万が一のことを考えた素早い対応が早期発見につながるのです。
相談事例のようなケースでは連絡が途絶えている状態なので、娘の交友関係を全て洗い出し、確認しいくことになります。
この作業を家族が行なうことは想像以上に大変なことです。
さらに、娘の精神状態を考えると時間の消耗を以下に抑えることができるかが大きなカギになります。
言い方を変えれば家族にとって一刻の猶予もないのです。それこそ寝る間を惜しんで捜索を続けたい状況です。
そこで最善の方法として調査の専門家に任せることをお勧めします。
調査対象者の居場所が分かるまで、探偵なら24時間、独自の情報網を利用した調査から、失踪時の現場調査、地道な聞き込み・張り込み作業、ネット上の情報をひたすら追い続けることができます。
家出や失踪に関する相談は、その原因や状況によってさまざまです。
そんなときに頼りになるのが、家出や失踪について専門的に相談に乗ってくれる相談窓口です。
家出をした本人や家族、友人など、家出に関する問題で困っている人は、ぜひ相談窓口を利用してみてください。
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監修者・執筆者 / 山内 / 2024年7月3日
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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