LGBT(性的マイノリティ)の人々が恋愛詐欺や金銭トラブルに巻き込まれることは、残念ながら珍しくありません。
社会的な偏見や差別があるため、一般的な被害者よりもリスクが高くなっています。
本記事では、LGBTの人々が遭遇する可能性のある恋愛詐欺や金銭トラブルについて解説し、被害を防ぐためのアドバイスを提供します。
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LGBTの恋愛のかたちは普通の恋愛と同じで十人十色です。
家族や周りの理解を得て、自分らしく生きている人もいれば、ごく僅かな人にだけ打ち明けている人、誰にも打ち明けていない人それぞれによっても、その恋愛に大きく影響することです。
社会の常識と自分のセクシャリティの狭間で悩むLGBTの人々は少なくないといいます。
今まさに現在進行形で苦しんでいる人も大勢います。
そんな中で、孤独感を埋めたい、分かち合いたい…そんな気持ちから、パートナーを求める気持ちへと自然に向かわせるのでしょう。
セクシャリティも丸ごと受け入れてくれるパートナーとの出会いは、この上ない喜びかもしれません。
性的マイノリティへの理解が十分とは言えない日本で、自分のセクシュアリティをオープンにして過ごす人は少なく、出会いに恵まれない人も多くいるようです。
法律が改定し、LGBTsの人権が守られ、自分らしく恋愛できる社会へと変化したら、出会いの場も自然に増えることでしょう。
LGBTの方たちのほとんどはそんな未来を望んでいます。
性的趣向をオープンにしている同性カップルも多くいますが、まだ多くの人は人目を避け密かに出会いを見つけています。
そのため、普通よりも出会いの場や出会える人が少ないとも言われています。
また、過去に差別や偏見を受けたことから恋愛に希望を抱けない人も…家族にも言えず気持ちを分かち合えるパートナーがいないことは辛く孤独に違いありません。
LGBT(性的マイノリティ)のパートナー探しには、さまざまな方法があります。以下に、代表的な方法をいくつか紹介します。
LGBT向けの出会い系アプリやウェブサイトは、自分と同じ性的指向を持つ人と出会える可能性が高く、手軽に利用できるため人気があります。
ただし、利用する際には相手の身元や安全性に十分注意が必要です。
LGBTの人々が集まるイベントやパーティーに参加することで、自然な形でパートナーを探すことができる場合があります。
特に大都市では、LGBTコミュニティが盛んな地域やイベントが多くあります。
LGBTの人々同士で交流するためのSNSや掲示板を利用することで、パートナー探しの機会を増やすことができます。
自分と同じ性的指向を持つ友人や知人がいる場合は、その人たちを通じて出会いを探すこともできます。
ただし、プライバシーに配慮する必要があります。
以上の方法以外にも、趣味や興味を共有するグループやサークルに参加することで、自然な形で出会いを見つけることができる場合があります。
パートナー探しは、焦らず自分に合った方法で取り組むことが大切です。
LGBT(性的マイノリティ)の人々が恋愛詐欺に遭遇することは、一般的な詐欺被害者と同様に起こり得ます。
恋愛詐欺は、オンライン出会い系アプリやソーシャルメディアなどの場所で、偽のプロフィールや偽の身元を使って相手をだまし、お金やプライバシー情報を奪う詐欺です。
LGBTの場合、恋愛詐欺の犠牲者になりやすい理由としては、社会的な差別や偏見が挙げられます。
LGBTの人々は、一般的な出会いの場で恋愛関係を持つことが難しい場合があるため、オンラインの出会い系アプリやソーシャルメディアに頼ることが多くなります。
しかし、そうした場所では、相手が本当に自分と同じようにLGBTであるかどうかが簡単に確認できないため、詐欺師に狙われる可能性が高くなります。
LGBTの人々が恋愛詐欺に遭わないためには、出会い系アプリやソーシャルメディアを利用する際には、相手の身元を確認することが重要です。
また、急にお金を要求されたり、個人情報を求められた場合は、疑うことが大切です。
LGBT(性的マイノリティ)の人々が金銭トラブルに巻き込まれることがあります。
社会的な偏見や差別があるため、一般的な被害者よりもリスクが高くなっているとされています。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
LGBTの人々が出会い系アプリやソーシャルメディアを利用する際に、偽のプロフィールや身元を利用して相手をだます詐欺があります。
被害者は、お金を振り込まされるなどして、被害を受けることがあります。
LGBTの人々の中には、風俗業界に携わる人もいます。
しかし、不法な風俗店やトラブルの多い店舗に利用され、不当な金銭を要求されることがあるため、注意が必要です。
LGBTの人々が、周囲の人にカミングアウトをすることで、社会的な差別や偏見を受けることがあります。
そのため、職場や家庭でのトラブルや、それに伴う経済的な被害が生じる場合があります。
LGBTの人々が金銭トラブルに巻き込まれないためには、相手の身元を確認することが重要です。
また、急にお金を要求された場合や、不当な取引やサービスを受けた場合は、適切な法的措置を取る必要があります。
さらに、LGBT向けの法律相談窓口や団体があるため、相談することも重要です。
心の通い合えるパートナーと出会いたい…そんなひたむきな気持ちを利用された詐欺被害事例です。
LGBT同士の出会いの機会に恵まれていなかった男性は結婚詐欺被害を受けたと相談されました。
彼とはゲイバーで知り合いました。私は周りに同性愛を隠していたため、1人と正式に交際した経験がありませんでした。
彼は知的で誠実で、よく話を聞いてくれました。彼からは「こんなに好きになったのは初めて、ずっと一緒にいたい」と言われました。
ただ、妙だったのは体の調子が悪いと言って彼が性交渉を拒んだことです。結果として彼は同性愛者ではなかった事実が判明しました。
彼と同棲するために私がマンションの契約金80万円を渡した途端、音信不通になりました。
気持ちを踏みにじったうえ、お金を騙したったアイツをどうしても許せません。
LGBTであっても、もちろん異性愛者と同様に愛する人と出会い、安定した暮らしを望むはずです。
最近は同性愛者同士の出会いアプリや結婚紹介サービスまで出てきています。
しかしその一方で、事例のようにそんな気持ちに付け込んだ同性愛者を装った結婚詐欺トラブルも多発しているそうです。
異性愛者、同性愛者問わず結婚を匂わせたうえで、相手からお金を引き出し何も言わず姿を消すことは卑劣な詐欺行為に違いありません。
【結婚詐欺の定義】
結婚詐欺は、「特殊詐欺」「投資詐欺」「保険金詐欺」などと同様「財産的損害」が生じたときに詐欺罪に該当します。
今回のケースでは、結婚する意思がないにもかかわらず、結婚を餌に相手を騙し金品を巻き上げたことが明らかなら詐欺罪になります。
しかしながら現在、日本国内における同性婚は法的は認められていないという現状です。よって事例のケースは結婚詐欺に該当しません。
孤独な立場や、真剣に相手との未来を考えたい気持ちに付け込み、金銭を搾取するばかりか、深い傷を負わせた相手に制裁を与えることはできないのでしょうか。
金銭の搾取被害及び、精神的被害も被った場合、相手に損害代償を要求することは可能です。
しかし被害の実態や相手との関係性を示す証拠を掴み、その事実を立証できなければ慰謝料請求はかなり難しいでしょう。
警察に被害届を提出することをお勧めしますが、恋愛詐欺に関しては民事不介入で取り合ってくれないのがほとんどです。
法の専門家の弁護士も、相手との関係を示す証拠や相手の居場所や情報が全くなければ動くに動けず裁判も難しくなります。
恋愛詐欺の被害に遭った場合、証拠を収集することが重要です。
証拠があれば、警察や弁護士などの専門家に相談する際に有力な材料となります。
以下に、恋愛詐欺の証拠を収集する方法をいくつか紹介します。
相手との通話やメールの履歴を保存することで、やり取りの内容を証拠として残すことができます。
通話録音やスクリーンショットを撮ることもできます。
相手に送金した場合、送金履歴や領収書を保管することが大切です。
また、送金前には相手に正当な理由を確認することも重要です。
相談相手や証人を探すことで、やり取りや約束の内容を裏付けることができます。
また、同じ被害を受けた人と情報を共有することも有効です。
恋愛詐欺の証拠を収集する際には、自分で収集できる範囲に限界があるため専門家に相談することがおすすめです。
探偵であれば、探偵業法に基づいた合法的な証拠収集を行えます。
ご依頼人の意見を取り入れながら、個別に適した調査方法を考え迅速に実行します。
居場所や素行調査のための尾行や張り込みなど時間も労力がかかる作業も、プロに任せることで負担なく証拠が手に入ります。
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