フィルターバブル現象をご存知ですか?
検索を重ねるうち、コンピューターがあなたの趣味趣向を判別し、選別された情報のみ優先的に表示されていく現象のことです。
それは一見すると、とても便利な機能ですが、場合によってはフィルターバブル現象によるトラブルが起きることがあります。
フィルターバブルの危険性と対策について解説しています。
執筆者 / 吉田 麻衣子 2024年4月25日 更新
1977年生まれ。男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者ページ
疑問に感じたこと、解決したい問題などに対して、いつでもどこでも答えやヒントを示してくれるインターネット。
現代人の生活に欠かせないものとなっていますが、日常的にインターネットを利用し続けることで受ける影響は、時と場合によってはメリットだけではないこともあります。
フィルターバブルとは、インターネットのアルゴリズムや個人の行動特性によって、特定の思想や価値観に偏った情報のみが目に触れる状態を指します。
具体的には、以下のような状況が挙げられます。
検索エンジンやSNSは、過去の検索履歴や閲覧履歴などを分析し、ユーザーにとって「興味がありそう」な情報を表示します。
その結果、ユーザーは、自分の意見や価値観と似たような情報ばかりに接することになり、異なる意見や価値観に触れる機会が減ってしまいます。
SNSでは、自分が「いいね」や「フォロー」したユーザーの投稿が優先的に表示されます。
その結果、ユーザーは、自分と同じような意見や価値観を持つユーザーの投稿ばかりに接することになり、異なる意見や価値観を持つユーザーの投稿を見逃してしまう可能性があります。
実は今あなたが見ている画面は、膨大なデータから個人の検索履歴などから趣味嗜好を判別し、表示されたように自動処理されたものです。
この現象はフィルターに欠けられた情報という意味が由来してフィルターバブルと呼ばれています。
従来では興味を引く情報が優先的に表示される、この仕組みはパーソナライズと呼ばれ、本来はユーザーの利便性を高めるために行なわれています。
これはいかにインターネットが機能的かつ効率的であるかを示しています。
フィルターバブルという呼び名は、ネット上で泡(バブル)のなかに包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなることから由来していると考えられています。
フィルターバブルは便利な反面、その機能や仕組みに起因して知らずのうちに視野が狭くなり、価値観や思考が狭まったり偏ったりする傾向があります。
自分の意思とは別に知らず知らずのうちに、自分と異なる価値観・考え方に触れる機会を失ってしまうことで次のようなことが起きやすくなります。
見たい情報のみが表示されることは、別の言い方をすれば「見たくない情報が遮断される」ことを意味します。
このようなネット環境のなかで。ユーザーの視野が狭くなっていく危険性があります。
例えばSNSの運営側もユーザーのフォロー傾向などからアルゴリズムで分析を行ない、そのユーザーに合った情報を自動でフィードに表示をしてくれます。
これは悪意のある意図的な捜査ではありませんが、ときとしてフィルターバブル現象が偏見を持った視野の狭い人間を作り出してしまう可能性があるのです。
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長期間フィルターバブルにさらされ続けることは人にどんな影響を与えるのでしょうか。
常に自分が求めている心地よい情報の中にいると、それ以外の考え方に触れることを極端に嫌うようになります。
とくに自分と相反する考え方を一切受け入れることができなくなり自分に支持する特定の情報しか受け入れられなくなります。
人間は、さまざまな価値観を持った人々のなかで、時には対立しながら自分の考え方を構築していくことで成長していきます。
その過程で逆境に立ち向かえる社会性を身に着けていくものです。
それを拒絶することで、対人関係においても次のような悪影響が及ぶことが考えられます。
フィルターバブル現象について最も危惧されることは、無意識のうちに物事を他者と共感する共有することが一切できなくなり、結果的に社会から隔離されてしまうことと言われています。
コロナワクチンの接種券が我が家に届いたのですが、妻が「ワクチンは危険だから打たない。」と主張していました。
最初のうちは「家族のためにいろいろと調べてくれてるんだな」程度に思っていたのですが、徐々に妻の言っていることが過激になっているように感じました。
先日、「ワクチンを打ったら離婚する」とまで言われ、温厚な性格がすっかり攻撃的な性格に変わってしまう不安を感じます。
ワクチンを打つ打たないというよりも妻の口から「離婚」という言葉が出たことがショックでなりません。
昨今、特に多くご相談いただくのが、上記のような新型コロナウイルスに関連する事例です。
コロナやワクチン、マスクに関する考え方は人それぞれだと思います。
その分ネットやSNSではさまざまな情報が飛び交っていますが、フィルターバブルによって偏った情報を取り入れすぎることで、多様性に触れることができず、思想に偏りが生じてしまいます。
やがて相談事例の妻のように、偏った思考や神経過激になり、意見の食い違う人、ときには家族に対しても攻撃的な言動や行動に出てしまう<ことがあります。
以下のような行動に家族が家族崩壊のような非常事態を招く
フィルターバブル現象は、自分では自覚がないまま無意識にハマってしまうところが怖い所です。
しかしながら、インターネットを利用するすべての人がフィルターバブルに陥るわけではありません。
フィルターバブルから抜け出すための対策法はいくつかあります。
情報を得るとき、インターネット上にある検索結果を活用するだけでなく、新聞や雑誌、本などの紙媒体や、TVやラジオから発信される情報も利用するようにします。
インターネットに比べて不便だが、自分とは違う視点で情報を見るにはいい方法である。
検索するときに、シークレットモード機能を使うことによってフィルタ‐バブルを回避することが可能です。
閲覧履歴やオンラインフォームに入力したログイン時のデータが自動的に削除される機能が搭載されているため、この機能を使うことで、フィルターがかけられていない、フラットな状態で検索が可能になります。
フィルターバブルとは、ある意味では自分の考え方や価値観にあった情報環境の中に孤立することを意味するのではないでしょうか。
本人にとって快適であるなら決して悪影響ではないと言えるでしょう。
しかし自分の子供やパートナーが社会から孤立するような状態に陥ったら、何とかして助けてあげてほしいものです。
デマを信じてしまわないよう、得た情報と別の情報と比較をすることは重要です。別の情報を見ることで、得た情報が嘘か本当か見分けるきっかけになります。
また、情報を「誰が発信しているのか」知ることも必要です。
インターネットでは、身元のしっかりした信頼のおける人も、どこの誰だかわからない謎の人も、同じように情報を発信することができます。
その情報が確かな人かどうかチェックしてから情報の正誤性を判断する態度は非常に大切です。
一度凝り固まってしまった人の思想を変えるのは簡単ではありません。
もしもあなたの家族がフィルターバブル現象による悪影響が出たときは、頭ごなしに否定はせずしっかりと話を聞いてあげることです。
そのなかで本人の心に疑問が芽生えるような真実の情報をひとつずつ提示してあげることが大切です。
そのための情報収集や実態調査、メンタルサポートの手助けが必要であればファミリーセキュリティへご相談ください。
知りたいときにいつでも調べられるインターネットは、非常に便利なツールであることは間違いありません。
しかし、利便性の裏に問題点もあることを理解しておかなければなりません。
ファミリーセキュリティでは、多様なトラブルに対応し、心身を脅かされるトラブルに対して、迅速かつ徹底的に調査を行ない、解決に向けて最適な対策を取ることができます。
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