家庭内というのは、無自覚のまま知らずのうちにモラハラの被害者あるいは加害者になっているケースが多く見受けられます。
家庭内のモラハラは日常と同化しているため解決するに至るのに簡単にはいかないのです。
家庭内モラハラの多くは親から子へのケース、また夫婦間のモラハラの被害者になる場合もあり、近年では特に身近な暴力となっています。
家庭内で起こるモラハラの特徴と原因について、詳しく解説していきますのでご覧ください。
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モラハラは言い換えれば精神的虐待ともいい、立場の弱い人、配偶者や恋人関係にあたる人、子どもなどに態度や言葉で精神的に痛めつける行為のことを指します。
モラハラ行為は心理的虐待であり、身体的虐待やネグレクトなど切っても切れない関係にあります。
暴力などによって精神的ショックを受けた場合には身体的虐待と心理的虐待が複合されます。
以下のような行為は家庭内モラハラに分類されています。
上記は児童虐待にも当てはまります。注意してほしいのが、これらの行為は1度だけ行なわれたでは虐待にはなりません。
虐待とは、上記のような行為を日常的に繰り返し、暴言・暴力を継続的に行なうことを言います。
家庭内で起きるモラハラ行為にはいくつかのの特徴があります。
特に家庭内の場合、弱者である子どもは逃げ場がありません。
モラハラに至る原因はさまざまですが、家庭内のモラハラが当たり前になってしまうと、子どもの人格形成に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
また夫婦の場合は、被害を受けた方が精神的苦痛に我慢できず離婚に至るケースもあります。
家庭内モラハラの一般的な特徴を以下にいくつか挙げます。
侮辱、脅迫、嫌味、ネガティブなジョーク、人格を否定したり攻撃する言葉や精神的に傷つけるような言葉
被害者の感情や意見を無視し、軽視すること。感情的なニーズや意見が無視されることで、被害者は無価値感を抱くことがあります。
親が子に、夫が妻になど家族関係における弱者に向けられた束縛や支配のことを言います。
加害者は被害者の行動や意見を抑え支配しようと圧力をかけてきますが、家庭内でのコントロールは表立って明らかにされないうえ、被害者も諦めて従ってしまうところがあります。
親が子に、夫が妻になど家族関係における弱者に向けられた束縛や支配のことを言います。
家庭という最小限の組織のなかで常に否定されると、被害者の多くはコミュニケーション力や社会性が失われます。
加害者は被害者を自分の都合よく操りたい目的で、友人との交流から社会のコミュニティから遠ざけようとし、孤立させることがあります。
そのためにお金を渡さないなど物質的な自由も与えないことがあります。
加害者からの日々の言葉の暴力により、被害者の自尊心を徐々に低下してしまいます。
結果的に被害者は自分が価値のない存在だと感じることがあります。
そもそも家庭内でモラハラ行為が行われるきっかけとは何なのでしょうか。
家族間でモラハラが発生してしまう原因について掘り下げて見ていきましょう。
以上のように、家庭内モラハラの多くは相手に対する歪んだ愛情や支配欲から起きうるものだいうことが分かります。
また日常の中で行なわれるため、習慣化してしまいモラハラしている自覚やモラハラ被害を受けている自覚が麻痺しがちです。
芯が強い人、もしくは鈍い人は心理的虐待を受けていることに気づかない可能性が高く、気づいたら精神的に弱っていたり、自分たちで関係修復ができなくなっていたりなどの問題が起こったりします。
今回のご依頼者は芯が強い方でした。
ご依頼者様: | 40代/女性 会社員 |
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ご依頼内容: | ハラスメント調査 |
ご依頼理由: |
最近気づいたのですが、旦那から精神的虐待を受けている可能性があるので調査をしていただきたいです。 結婚当初に、「結婚したんだから家にいてくれ」「女は家にいればいい」などと言われ口論になり、私が言い負かして仕事をすることを選んだのですが、それから精神的虐待が始まっていたのかもしれません。 最近は、話しかけても反応しない、話ができても「お前が悪い」「お前が家にいないことがそもそもの原因だ」と繰り返し言われます。 結婚して8年になるのですが、家にいると息が詰まってしまいます。離婚は考えていないのですが、精神的虐待だと認められて相手が改心しないようであればそれも視野にいれようかと思っています。 客観的に見て精神的虐待にはいるのかどうかを調べてください。 |
調査レポート: |
今回のご依頼はハラスメント調査の中の精神的虐待を証明するという内容でした。まず、ハラスメント調査で大切なのは録音や録画です。 今回のご依頼だと、自宅内で起こっていることですので、旦那様に知られないように証拠をとらなければいけません。 また、精神的虐待についての相談だったのですが、暴力的行動に移ったときのことも考え、ボイスレコーダーでの録音ではなく盗聴器を使って調査を行ないました。 ご依頼者に盗聴器を仕掛けてもらい、旦那様がご依頼者を無視している様子やご依頼者の言っていた言葉をこちらでも確認。 それを2,3回行ない全てで同じような対応だったことから精神的虐待が行なわれていると判断しました。 そのことをご依頼者に報告し、関係修復のため、私たちが2人の間に入り話し合いを行ないました。 旦那様は今までの不満をご依頼者に伝え、お互いに少しすっきりした表情で話し合いは終わりました。 その後は、「お互いに我慢せずに嫌なことは伝える」という決まりを作ったらしく、問題なく暮らしているとのことでした。 |
同居している人からの心理的虐待や、職場、学校での心理的虐待の場合は、ある日我慢ができなくなり突然家から逃げ出したり、職場に来なくなったりということが起きます。
そこまで我慢ができたあなたは立派です。しかし、突然逃げてしまうと証拠が集まらず、相手に有利な展開になりやすいです。
我慢するだけでなく、日ごろからLINEのスクリーンショットや業務メールなどを今すぐ保管してください。
今は辛くても、後からあなたを守ってくれる大切な証拠になります。
幼少期に受けた親からの心理的虐待が原因で、その後働くようになってから20歳~25歳くらいで体調を崩し休職する人が増えています。
例えば夫婦間の心理的虐待などは今は我慢できても、5年後、10年後にPTSDなどが突然発症し、働けなくなったり、周囲との人間関係が崩れてしまったり悪影響を及ぼす可能性がありますので、決して1人で我慢しないでください。
モラハラ行為は「被害と気付くのがエスカレートしてから」「加害者に全く自覚がない」といったことが多く、被害と認識するまで証拠や記録を残していないので、「これは虐待にあたるのか?」と思ったらすぐ相談することが重要です。
どうしても我慢できず、加害者と距離を置いている場合でも、下記のような証拠を探偵事務所が集めることは可能です。
加害者に自覚がなければ、友人や同僚にも「あいつはバカだ」など常日頃から発言している傾向がみられます。
探偵は加害者に気付かれずに、それらの証言証拠を集めることが可能です。
相手から逃げることは時として必要ですが、加害者を罰することは諦めないでください。
泣き寝入りでは、あなたが再び被害者になる可能性もあります。
心理的虐待は他の虐待と違い、証拠として残りにくく証明しにくいものになります。
人で頑張ろうとしても「そもそも何をすればいいのかわからない」「録音はできたがどうしたらいいのかわからない」「相手と直接話す勇気がない」など不安なことはたくさんあると思います。
どんなに複雑に見え、困難と思える問題でも、必ず解決の道はありますので、困った時にはお気軽にご相談ください。
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執筆者 / 吉田 / 2024年6月28日更新
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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