DV(ドメスティックバイオレンス:家庭内暴力)は、外傷がない限りは被害が外部に知れ渡ることはありません。
そのため、外から被害の実態を読み取ることが非常に難しいです。
被害者が明確に被害を受けているのに脱出できない理由としては、被害者が洗脳状態にあることが考えられます。
DVによる洗脳状態はとても根深く、解放までの道のりも簡単ではありません。
まずはDVによる洗脳が深刻化する理由や、被害者の心理状況の理解から進めましょう。
この記事では、DVによる洗脳・マインドコントロールへの対処法をお伝えします。
執筆者 / 藤井 ケイティン 2024年3月17日
1991年生まれ。オンライン上のトラブルや盗聴盗撮などの機械系調査を専門とする。机の上には常時スナックスティックが置いてある(笑)監修者ページ
DVとは、家庭生活を共にするパートナーからの暴力行為です。
それがDなぜ洗脳状態を作り上げるのか、要因を理解することが対策につながります。
DVとは、下記のような暴力行為を伴います。
DV加害者は、自分が加害行為をしている自覚がない場合があります。
何かのきっかけで、急にスイッチが入ったように暴力行為に走るのです。
衝動的な行動の後に自らが犯した過ちに気付き、謝罪することも。
また、暴力行為の直後にまるで豹変したかのように優しい言葉をかけるケースもあります。
一連の流れにより、被害者は暴力行為を「大事にしてくれているが故の行動」と誤って認識してしまいます。
このような飴と鞭を使い分けるような対応は、立派な洗脳手法の一つです。
DV加害者は、無自覚の内に洗脳手法を駆使しているといえるでしょう。
DVは家庭内という閉ざされた空間で行なわれる上、世の中のパートナーの関係性を比較することも難しいです。
そのため、恋愛経験が少ないと今自分が受けている行為が正しいパートナー関係によるものか区別できません。
また、暴力の後の優しさに気を許し、暴力行為を深刻に捉えなくなることも被害を自覚できない要因の一つです。
もし加害者の暴力行為の裏に被害者への恋愛的な執着心があり、被害者も暴力行為で洗脳が進めば共依存の状態になります。
パートナー同士が相手との関係に執着・依存している状態
加害者からの暴力を受けても「受け止められるのは自分だけ」という気持ちになれば、暴力行為が収まらずに継続してしまいます。
共依存となればお互いの存在がすべてとなるため、外からの言葉には耳を傾けなくなります。
結果として、被害者がDVに苦しみ続ける日々が続いてしまい、解決の日を向かえません。
こうなると被害者自身が声を上げるのも難しくなるため、外部からの働きかけが必要になるでしょう。
DVで洗脳・マインドコントロール状態にあると、被害者自身が状況を変えるために動くということが少なくなります。
心理的な抑圧は、アクションを起こそうとする気持ちをいとも簡単に抑え込んでしまいます。
なぜDVによる洗脳・マインドコントロールから離れられないのか、解説します。
DV加害者は、暴力を振るう際には何かしらの理由付けをしていることが多いです。
ですが、その理由もはたから見ればただ機嫌を損ねた程度の内容である場合がほとんどで、「そんなことで」と思ってしまうようなことも。
しかし、家庭という閉ざされた空間の中では外部の価値基準が入る余地はなく、一対一の間での暴力に対処できるのは自分だけしかいません。
そのため、暴力に至ったのは自分に非があるからと思い込んでしまう人が増えてしまいます。
どんな理由があろうと、暴力を受けていい理由にはなりません。
控えめで寡黙な性格の人だと、高圧的に暴力を振るう相手に抵抗を起こすのは難しい部分があるでしょう。
暴力とは肉体的なダメージだけでなく、精神的な圧力も併発します。
そうなると、元々人と接するのが苦手な人は更に抵抗しにくくなってしまうでしょう。
この場合、目に見える形での被害が出ない限りは被害が表面化しにくい可能性もあります。
暴力は、肉体・精神ともにダメージを与えていきます。
肉体的な被害を受け続ければ、精神も連動して疲弊するもの。
初めの内は抵抗できていても、継続する暴力によって心の活力もなくなります。
また、抵抗すれば更に暴力を受けるとわかれば、次第に抵抗する気力も失ってしまいます。
そのため、DV被害は出来る限り早期に解決するのが望ましいです。
DVによって洗脳される要因の一つが、暴力と優しさの使い分けです。
苛烈な暴力を受けた後、我に返って優しい言葉をかける行為が、被害者にとって一種の「心の救済」になってしまいます。
そのため、暴力被害を受けている現状を無視して「またあの時の優しさが戻ってきてほしい」「我慢すればきっと良くなる」といった過去や未来の優しさにすがってしまうのです。
被害者からすれば、加害者の優しさはDV行為を耐え抜いた一種の達成感を与えてしまいます。
深刻化すれば、DV行為が被害者にとって「承認欲求」を満たすものになってしまうでしょう。
DV被害は家庭内で起きるため、早期の段階だと外部から察知するのは難しいもの。
もし外傷が目立ったり、明らかに様子が変わったならDV被害の可能性を疑いましょう。
本人が被害を訴えられない場合、外部からどのように働きかければ洗脳を解除できるかご紹介します。
まず、外部からわかる限りでいいのでどのような被害を受けているか把握しましょう。
目に見えてわかる外傷であったり、近隣の人から暴力行為のような動きがないか証言をもらうのも十分証拠になります。
もし外部から被害状況が確認できない場合は、探偵など調査会社が被害の把握に向けて動きます。
外から見れば明らかな暴力行為でも、被害者本人が被害を受けていないと言えば被害とはなりません。
解決のためには、被害者自身が自分の受けている行為はDV被害なのだと自覚する必要があります。
被害者が自らの現状を話す際に「それはDVじゃない?」と伝えてみましょう。
重要なのは、頭ごなしに「DV被害だから今すぐ離れて」といった強制力のある言い回しをしないこと。
現状を無理矢理変えようとするのは、被害者にとって心理的負担となってしまいます。
被害者自身が心の奥底から現状を変えたいと思わせることが解決の第一歩。
自らの置かれた状況について考えさせることで、被害者がDV被害を自覚できます。
緊急性が高い場合は、被害者に加害者と距離を取らせることが重要です。
被害者と加害者が近くに居続ける限り、DV被害が継続し続けてしまいます。
もし被害者を匿える余裕のある方は、自宅などで被害者を保護しましょう。
また、DV被害者を保護するための施設「シェルター」も存在します。
公営・民間と存在し、利用条件は施設ごとに異なります。
加害者に居場所を知られないために、シェルターの場所は公表されていません。
シェルターでの保護を検討する場合は、まずは相談機関に連絡しましょう。
目に見えて被害が明らかであるなら、外からの働きかけも有効でしょう。
しかし、被害の確証がない可能性の段階で周りが騒ぎ立てると、逆に相手に迷惑となることも。
被害が確実に存在することを証明できれば、後々の被害者救済にも大きく役立ちます。
そのために、探偵など調査会社にDVの存在を調べてもらうのがおすすめです。
探偵は専門技術を駆使し、家庭内にDVが存在する証拠を掴みます。
もし被害者本人からの依頼であれば、家庭内に監視カメラを仕掛けるなどの方法で証拠確保に動きます。
被害者の周囲の人からの依頼なら、被害者・加害者の行動を追い、怪しい動きがないか突き止めます。
それだけでなく、DV被害者が被害の傷から立ち直り、元の生活に戻るまでもトータルサポート。
DV解決だけでなく、アフターフォローも充実した調査を依頼したい方はぜひご連絡ください。
過去に当探偵事務所が受けたDV被害に関する依頼内容を、ご依頼者の許可を得て掲載いたします。
もしDVに関するご相談を検討されているなら、一度ご一読ください。
娘がDVを受けているかも…
群馬県:女性 60代
夫婦で離れて暮らしている娘の調子が、ある日から気分が優れないように見えました。
たまたま訪問した日だけかと思ったら、その一週間後に会っても調子は変わっていない様子でした。
また、腕に生傷が増えていて、調子がどんどん悪くなっているように思えました。
本人は「こけただけだから気にしないで」と言っていましたが、とてもそうは見えません。
娘の家庭内で何か起きていないか気になりますので、調べてほしいです。
探偵さんに、まずは娘の自宅周辺の近隣住民から、最近何か変わったことはないか聞いてもらいました。
すると隣家の住人から、夜に女性のすすり泣く声が聞こえるという証言を得ました。
娘の声かもしれないと思い、次は夫婦での行動を尾行してもらうことに。
そうしたら出先であるにもかかわらず、車内で娘が暴行を受けている様子が記録され、DVを受けている証拠を獲得できました。
娘には正直に傷が増えているのが心配だと話し、夫から暴力を受けているという言葉を得ました。
すぐに民間のシェルターに避難させ、これから今後の対応を考えていくところです。
探偵さんの助言を受けながら、被害解決まで頑張りたいと思います。
DVの被害は、外から気付くことがなかなか難しいものです。
被害者本人が解決に向けて動き出すのが一番理想的ですが、洗脳・マインドコントロール下にあると自分からDVに対処するのが難しいです。
また、被害者本人が被害を受けている自覚がない時もあるため、その際には周囲から被害を自覚させるための働きかけが必要になります。
無理矢理被害を認識させることはせず、被害者が自分から被害を自覚するような行動が必要です。
もしご自身だけで対処が難しい場合は、当探偵事務所にご相談ください。
数々の洗脳被害を調査してきたノウハウを駆使して、洗脳状態にあるDV被害者の救済にあたります。
加害者との離婚時に裁判となっても、DVの証拠を掴むことで裁判を有利に進めることも可能です。
さらに、被害者が元の生活を取り戻すまでをトータルサポートするなど、手厚い援助も行ないます。
もし周囲でDV被害の疑いがある場合は、まずはお気軽にご連絡ください。
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