
2022年の安倍元首相銃撃事件を期に、世間から注目されるようになった「宗教二世」の存在。
もちろん、子どもが親と同じ宗教を信仰することを、自然に受け入れるケースもあります。
しかしその一方で、子どもの意思に反して信仰を強要されたり、「宗教虐待」と呼ばれる行為を受けたりすることで精神的に追い詰められている宗教二世の方も多くいます。
この記事では、宗教二世問題について詳しく解説し、悪質な宗教から離脱する方法についてまとめています。
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本来、宗教は人の正しい行動の指針を導いたり、人生や心の支えとなるものです。
しかし、中には洗脳やマインドコントロールを用いて信者の思考を変え、信者の財産や人生を狂わせる宗教団体も存在します。
そのような悪質な団体を「破壊的カルト」といいます。
本章では、宗教型の破壊的カルトについて、解説します。
そもそも破壊的カルトとは、特定のリーダーや、そのグループの教義にメンバーを崇拝させ、メンバーの思考や行動をコントロールする団体のことを指します。
破壊的カルトにはさまざまな形態があります。
特に宗教はカルト化しやすいため、注意が必要です。
宗教型の破壊的カルトは、主にその宗教の教義を用いて、信者を強迫します。
「献金をしなければ祟りにあう」「脱会すれば地獄に落ちる」「信者のみが終末後に生き残れる」
などの言葉を使い、被害者の恐怖心を煽って服従させます。
このような方法でマインドコントロールされた信者は、生活のほとんどの時間を信仰に費やしたり、莫大な額の金銭を団体に献金するなど、カルトに人生を狂わされてしまいます。

宗教二世問題とは、特定の宗教を信仰する親を持つ子どもが、親の信仰によって様々な困難を抱えることをいいます。
宗教型の破壊的カルトと宗教二世問題は、切っても切り離せない関係にあります。
なぜなら、宗教型の破壊型カルトは世代を越えた支配を実現するからです。
この問題は、憲法で保護されるべき個人の自由や人権に関わる課題として、近年、社会的な関心が高まっています。
宗教二世たちは、幼少期から親が信仰している宗教の教義や価値観に触れて育つため、自然とその宗教の教えに従うことが多くなります。
しかし、それがカルト的な宗教の場合、子どもの成長に悪影響をきたすことがあります。
例えば以下のような制限を行います。
このような環境で育った宗教二世たちは、成長とともに宗教の教義に疑問を覚えたとしても、親を裏切る罪悪感との間で葛藤することになり、信仰から離れることが難しいのです。
これまで児童相談所は、宗教二世問題の介入に関して消極的でした。
それは、親の信教の自由を尊重することと、子どもの保護とのバランスを取ることが困難だったという背景があります。
もちろん、宗教的な理由だけをもって子どもを保護対象とするのは、信教の自由の侵害に当たります。
しかし、その宗教的な活動が子どもの心身に悪影響を及ぼす可能性があると判断された場合は、児童相談所が積極的に家庭への介入をする必要があるといえるでしょう。
上記の事件を受け、厚生労働省は2022年12月、初めて宗教の信仰に関わる児童虐待の対応指針をまとめました。
その指針の中で、『すべての子どもは、親とは別の人格を持つ個別の人間で、個人として尊重されるべきである。そして、信教の自由を含めた基本的人権が保障される必要がある』としています。
その上で、『たとえ背景に宗教等の信仰があったとしても、保護者が児童虐待に該当する行為をした場合には、子どもの安全を確保することが必要不可欠である。一時保護等の措置を含めた対応を取ることが肝要だ』と定めています。

宗教虐待とは、特定の宗教を背景に行われる虐待のことをいいます。
宗教虐待は他の虐待と同様に、身体に対するもの、精神に対するもの、性的なもの、ネグレクトの4つに細分化されています。
以下、宗教虐待の具体例を取り上げています。

カルト的な宗教の二世として育った子どもたちは、大人になってからも多くの困難を抱えて生きていかなければならない場合があります。
特に、先述したような宗教虐待を受けて育った二世たちは、深い精神的ダメージを負っているため、成長してからもさまざまな場面で生きづらさを感じることになります。
将来にわたって続く悪影響は以下の通りです。
宗教二世は、まだ精神発達が未熟な時期に、親から信仰を押し付けられ、偏った価値観を植え付けられます。
また、宗教の教義に従順であることを強いられ、自分自身の意思は否定され続けます。
親の期待に応えようと、自分の気持ちや欲求を抑え、常に「教義に従順な良い子」でいようとします。
その結果、成長してから「自分では何も決められない」という生きづらさを抱えてしまうことになります。
加えて、宗教二世の中には、不適切な養育環境が影響し、成長後にさまざまなパーソナリティ障害を発症したり、精神病を患う人もいます。
大人になってからも宗教によるマインドコントロールが完全に抜けず、フラッシュバックなどの症状に苦しむ場合もあります。
宗教によっては、信者に対して継続的に献金をするよう求める団体もあり、それによって家庭が困窮してしまうケースもあります。
また、経済活動や進学、就職を制限されることもあり、宗教二世は経済的な自立に対して困難を感じる場合があります。
宗教二世は、幼い頃から教団の活動に関与しているため、教団内での人間関係は広い一方で、教団外での社会経験をほとんど積んでいない場合が多くあります。
また、大人になって初めて、これまで自分が信じていた常識や価値観が世間一般と異なるという事実に直面し、葛藤する場合も。
大人になるまで一般社会の中でのキャリアをほとんど積んでいない宗教二世は、社会に適合することの難解さに悩まされることが多いのです。

宗教二世の人々が、先述したような被害から抜け出すために最も重要なことは、本人が「新たな人生を歩む決意」を固めることです。
宗教二世が、幼少期から関わっている宗教団体との関係を断ち切り、新たな社会で人生を構築することは、他人が思うよりも困難であり、また本人の固い決意が必要です。
宗教団体から脱会する方法は、手続き面だけでいえば比較的簡単です。
脱会は、個人の意思に基づいていつでも可能であり、憲法で保障されています。
脱会するときは、宗教本部宛てに内容証明郵便で脱会届を送付する方法が一般的です。
脱会届には、
を明記しましょう。
本人が書類を作成することが難しい場合は、行政書士や弁護士に依頼して脱会届を作成・送付してもらうこともできます。
脱会届を送付したにも関わらず、団体が本人の脱会を受理しない場合は、弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。
損害賠償請求も検討する旨を申し入れたうえで、弁護士名義で、退会証明書を請求する内容証明郵便を宗教本部宛てに送付すると、解決する可能性が高まります。
このように、宗教団体からの脱会は、手続き上は難しくないように思えます。
しかし、実際にカルトから脱退するのは容易ではありません。
なぜならカルト団体は、信者が離脱することに対して罪悪感を覚えるように、日頃からマインドコントロールしているからです。
加えて宗教二世の場合、団体から脱退するということは、幼少期からの人間関係や家族そのものからの離脱・絶縁を意味し、非常に重い決断となります。
宗教二世が「宗教から離脱し、新たな人生を歩みたい」と決意するために最も重要なことは、所属している団体やリーダーについての正しい情報を知ることです。
通常、カルト宗教は、信者に対して隠している情報があります。
例えば、組織の財政状況、過去の傷害事件や損害賠償の裁判の記録、刑事告訴の記録などがそれに当たります。
宗教二世は、これまで宗教団体から隠されてきた情報を知ることで、改めて当該団体への疑問を持ち、「自分の人生のためには、このまま所属し続けてはいけない」と考えることができるのです。
宗教団体から脱会した二世の多くは、幼少期からの濃密な時間を過ごしたコミュニティを失うだけではありません。
これまで信じていた常識や価値観、アイデンティティをも失うことで、強い喪失感や不安感を覚えることになります。
このような精神症状は、「脱会後後遺症」とよばれています。
中には、フラッシュバックなどの心的外傷後ストレス障害(PTSD)に似た症状が発現する場合もあります。
つらい脱会後症状に耐えきれず、信者に逆戻りしてしまうこともあるのです。
逆戻りを防ぐためにも、専門知識を有する臨床心理士などに相談し、定期的なカウンセリングを受けるなど、精神面へのケアを重視する必要があります。

先述のとおり、カルト宗教による洗脳やマインドコントロールから抜け出すためには、カルト団体やリーダーについての正しい情報を集めることが重要になります。
ただし、宗教二世本人が何の知識もないままにそのような調査を行うことは非常に難しく、また危険も伴います。
そのため、カルト団体やリーダーの情報を集めたいと考えた際は、調査・捜索のプロである探偵に依頼することをお勧めします。
探偵であれば、カルトに関する専門知識を有する調査員によって、安全・確実に、当該カルト団体や企業の内実を調査することができます。
探偵の調査によって、カルト団体が信者に対して隠している情報を明らかにすることができます。
具体的には、
などを明らかにすることができます。
また、カルトのリーダーの身元・身辺調査を行うことも可能です。
探偵によるカルト団体の調査方法としては、以下のようなものがあります。
信者等を装ってカルト団体に潜入し、組織の内情を細かく調査する
現役信者や元信者・団体関係者やその親族等に聞き込みを行い、情報を得る
カルトのリーダーや幹部等の素性や経歴、生活状況、人間関係などを明らかにする
過去の裁判記録などの公的な記録、ネット上の情報を捜索して情報を得る
探偵は、プロの調査スキルを駆使し、依頼者の安全を担保しながら確実な調査を行うことができます。

宗教二世問題でお悩みの方、現在も洗脳やマインドコントロールの被害に遭っている方、その疑いがある方は、お一人で悩む前にぜひ当社までご連絡ください。
当社では、カルト団体による洗脳やマインドコントロール被害のケースのご相談を数多くお受けしており、問題解決までお力添えすることができます。
無料相談窓口は、24時間365日、お問い合わせフォーム、お電話、メール、LINEからお待ちしております。
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監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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