いつか、きっと努力が報われる…
そう信じて頑張る人たちの夢を食い物にする悪質な行為をオーディション商法といいます。
今回はオーディション商法の手口をはじめ、引っかからないための心得や、被害に遭ってしまった時の対処法などを解説しています。
執筆者 / 吉田 麻衣子
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者ページ
本来、オーディションを行なう目的は、芸能事務所が利益を生むために、将来的に活躍が期待できそうな人材を発掘し、投資して商品化するものです。
若年層を中心に芸能界を夢見る人々の中から、才能や素質なる人を見出しバックアップすることが主催側の在り方であるのに、なぜオーディションによる被害が出ているのでしょうか。
某事務所のオーディションに参加しました。事務所側から合格の連絡があり嬉しかったのも束の間、「貴方の今の実力ではデビューは無理だからレッスンを受けるべきだ」と勧められました。
入所金と併せて30万円をカードローンで支払いました。しかし1年過ぎても、デビューの話はありません。
同じレッスン生の子から、この事務所は怪しい、自分もオーデション後に同じことを言われたなど悪い噂を聞いて不信感が湧き、結局2年でやめました。
事例のようにオーデション合格者に対して、事前に知らされていなかった金額を請求するのが、オーデション商法に典型パターンだと考えられます。
そのほかにもお金を引きだすためにさまざまなアプローチが仕掛けられています。
搾取されるのは金銭だけではありません。夢を搾取されたことによって精神的ダメージを負い、人間不信になる人もいます。この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。
なぜオーデション商法の被害に遭ってしまうのか? 被害に遭わないために、その悪質な手口について調べておく必要があります。
オーデション商法によくあるパターンとして次の7つが挙げられます。
参加者の「どうしても夢を掴みたい!」という切なる想いを逆手にとって、わざと不安を煽るような言葉をかけてくることもあります。
悪徳芸能事務所にとって、夢を追いかける人々の全てがターゲットと言っても過言ではありません。
最もターゲットにされやすいのは、18~20代だと言われています。
特に人生経験に乏しい若年層の方が警戒心が緩く口説きやすいこと、また夢や将来への期待が大きい分、不安もある心理を上手く利用し、あの手この手でお金を引き出そうとしてきます。
学生の場合
上京して一人暮らししている学生はアルバイトしている割合も高く、「自分の夢は親に頼らず自分で掴もう」などと言って、親に相談させずに契約をさせます。
お金がなければローンを組まされたりなど借金を背負わされる人もいます。
子供を芸能界に入れたい親
子供の場合、支払い能力もなく保護者の許可なしで契約はできません。
ただし、子どもを子役にしたい親を勧誘し、「この子には才能がある」など言って養成所など勧め、高額なレッスン料を取ったりすることもあります。
中高年層の場合
時間とお金に余裕のある年金暮らしの高齢者も狙われやすいです。
特に昔、芸能界を目指していたものの夢を果たせなかった高齢者なら、レッスンに見合わないような高額なレッスン料でも支払ってしまう傾向があります。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。
オーデション商法の被害に遭わないためには、悪徳事務所のオーデションを受けないことが第一です。
しかしながら、オーディションを受けなければ夢を実現するチャンスを諦めることになりかねません。肝心なのはオーディションを受けた後です。
合格をもらった事務所が契約して安心な事務所なのかどうか見極める方法をお教えします。
そもそも、所属生はオーディションで事務所から才能や素質を見出されて選ばれた人たちです。本来は事務所側からギャラを受け取る立場です。
オーデションを合格したのにお金を要求してくること自体がおかしいのです。
次のような兆候や対応が見受けられた場合は、契約を見送るべきです。
被害者の中には、契約する際の事務所スタッフからの「合格」や「デビュー」などの誘い文句に、つい気持ちが高揚して冷静な判断ができなかった人が多いそうです。 これはどんなオーディションにも言えることですが以下の3つのことを、必ず心得として覚えておいてください。 ・契約書をよく読み疑問に思うことは質問する ・クーリングオフ制度の有無を確認する ・一度持ち帰って考えてよいか確認する
以上のことを確認する際に、事務所側の態度が変わったり、不審な行動が見受けられた場合は悪徳事務所である可能性大です。
オーデション商法を見抜くことが一番の対策になりますが、オーディションに挑戦し続ける以上、いつか巧妙な手口に引っかかってしまう可能性も完全に否定できません。
トラブルに巻き込まれたときの相談窓口は以下になります。
悪質なオーデション商法は詐欺罪に該当する不法行為として罪に問われてもおかしくありません。
クーリングオフに応じないなどの不正行為は消費者センターなどの窓口に相談しましょう。
すでに金銭の搾取被害があった場合でも、詐欺行為の深刻さの重度や被害額や詐欺の実態を証明しなければ警察は動きません。
すでに支払ってしまった場合は返金の可能性も絶望的です。
詐欺被害に遭ってしまった際の対処方法としてお勧めしたいのが、探偵の調査です。
契約を迫られているが信用できる事務所なのかどうか、すでに支払ってしまったがオーディション商法に巻きこまれたのではないか真相を調べることができます。
また悪徳事務所を訴えるなら、詐欺の証拠を入手することも可能です。
オーデション商法は、金銭の搾取だけでなく、その人の夢まで搾取する悪徳な商法に違いありません。
被害に遭っている可能性があるのなら、後いのない対処法を取っておきましょう。もちろん事前に万全対策しておくことに越したことはありません。
無料でご相談いただけますのでご安心ください。
被害の実態を調べたい、証明したいなどのご相談はファミリーセキュリティにまずはお気軽にご相談ください。
他社で断られた案件についても対応いたしますのでお申し付けください。
各エリアの出張相談は、全て予約制で24時間、土日祝日もご予約を受け付けておりますのでお気軽にお申し付けください。
Copyright(C) ファミリーセキュリティ. All Rights Reserved.
(C) ファミリーセキュリティ