「いつか、きっと努力が報われる…」
そう信じて頑張る人たちの夢を食い物にする悪質な行為をオーディション商法といいます。
今回はオーディション商法の手口をはじめ、引っかからないための心得や、被害に遭ってしまったときの対処法などを解説しています。
執筆者・監修者 / 山内 和也 2024年3月12日更新
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者ページ
本来、オーディションを行なう目的は、芸能事務所が利益を生むために、将来的に活躍が期待できそうな人材を発掘し、投資して商品化するものです。
若年層を中心に芸能界を夢見る人々のなかから、才能や素質なる人を見出しバックアップすることが主催側の在り方であるのに、なぜオーディションによる被害が出ているのでしょうか。
某事務所のオーディションに参加しました。
事務所側から合格の連絡があり嬉しかったのも束の間、「貴方の今の実力ではデビューは無理だからレッスンを受けるべきだ」と勧められました。
入所金と併せて30万円をカードローンで支払いました。しかし、1年過ぎてもデビューの話はありません。
同じレッスン生の子から、この事務所は怪しい、自分もオーデション後に同じことを言われたなど悪い噂を聞いて不信感が湧き、結局2年でやめました。
事例のようにオーデション合格者に対して、事前に知らされていなかった金額を請求するのが、オーデション商法に典型パターンだと考えられます。
そのほかにもお金を引きだすためにさまざまなアプローチが仕掛けられています。
搾取されるのは金銭だけではありません。夢を搾取されたことによって精神的ダメージを負い、人間不信になる人もいます。
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なぜオーデション商法の被害に遭ってしまうのか?被害に遭わないために、その悪質な手口について調べておく必要があります。
オーデション商法によくあるパターンとして次の7つが挙げられます。
参加者の「どうしても夢を掴みたい!」という切なる想いを逆手にとって、わざと不安を煽るような言葉をかけてくることもあります。
悪徳芸能事務所にとって、夢を追いかける人々の全てがターゲットと言っても過言ではありません。
最もターゲットにされやすいのは、10~20代だと言われています。
特に人生経験に乏しい若年層の方が警戒心が緩く口説きやすいこと、また夢や将来への期待が大きい分、不安もある心理を上手く利用し、あの手この手でお金を引き出そうとしてきます。
また、参加者の年齢層によってその手口も異なるります。
上京して一人暮らししている学生はアルバイトしている割合も高く、「自分の夢は親に頼らず自分で掴もう」などと言って、親に相談させずに契約をさせます。
お金がなければローンを組まされたりなど借金を背負わされる人もいます。
子供の場合、支払い能力もなく保護者の許可なしで契約はできません。
ただし、子どもを子役にしたい親を勧誘し、「この子には才能がある」など言って養成所など勧め、高額なレッスン料を取ったりすることもあります。
時間とお金に余裕のある年金暮らしの高齢者も狙われやすいです。
特に昔、芸能界を目指していたものの夢を果たせなかった高齢者なら、レッスンに見合わないような高額なレッスン料でも支払ってしまう傾向があります。
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オーデション商法の被害に遭わないためには、悪徳事務所のオーデションを受けないことが第一です。
しかしながら、オーディションを受けなければ夢を実現するチャンスを諦めることになりかねません。肝心なのはオーディションを受けた後です。
合格をもらった事務所が契約して安心な事務所なのかどうか見極める方法をお教えします。
そもそも、所属生はオーディションで事務所から才能や素質を見出されて選ばれた人たちです。本来は事務所側からギャラを受け取る立場です。
オーデションを合格したのにお金を要求してくること自体がおかしいのです。
次のような兆候や対応が見受けられた場合は、契約を見送るべきです。
被害者のなかには、契約する際の事務所スタッフからの「合格」や「デビュー」などの誘い文句に、つい気持ちが高揚して冷静な判断ができなかった人が多いそうです。
これはどんなオーディションにも言えることですが以下の3つのことを、必ず心得として覚えておいてください。
以上のことを確認する際に、事務所側の態度が変わったり、不審な行動が見受けられた場合は悪徳事務所である可能性大です。
オーデション商法を見抜くことが一番の対策になりますが、オーディションに挑戦し続ける以上、いつか巧妙な手口に引っかかってしまう可能性も完全に否定できません。
トラブルに巻き込まれたときの相談窓口は以下になります。
悪質なオーデション商法は詐欺罪に該当する不法行為として罪に問われてもおかしくありません。
クーリングオフに応じないなどの不正行為は消費者センターなどの窓口に相談しましょう。
すでに金銭の搾取被害があった場合でも、詐欺行為の深刻さの重度や被害額や詐欺の実態を証明しなければ警察は動きません。
すでに支払ってしまった場合は返金の可能性も絶望的です。
詐欺被害に遭ってしまった際の対処方法としてお勧めしたいのが、探偵の調査です。
契約を迫られているが信用できる事務所なのかどうか、すでに支払ってしまったがオーディション商法に巻きこまれたのではないか真相を調べることができます。
また悪徳事務所を訴えるなら、詐欺の証拠を入手することも可能です。
ファミリーセキュリティでは、「オーディション商法」の実態をお調べます。
探偵が行なう「実態調査」は、対象者の人物像や生活実態を多角的に調査し、客観的な事実を明らかにする調査です。
実態調査は、浮気調査や素行調査など、さまざまな調査に用いられます。
主に関係各所への聞き込み調査、尾行や張り込みなどの行動調査、潜入調査、データによる情報収集調査など、あらゆる調査を組み合わせて行ないます。
また、主催者やオーディションに潜入し調査員が情報収集を行なうケースや、「オーディション商法」の同じ被害者を探すことも可能です。
以下は、実態調査で判明する項目の事例です。
以下は、各種調査の基本料金です。
状況や希望、ご予算に応じて最適な調査と料金プランをご提案いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
行動・素行調査
1名1時間:6,500円~
オンラインセキュリティ
オンライン監視:50,000円~
誹謗中傷の特定 1名:30,000円~
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