新築一戸建てや賃貸マンション・アパートを問わず、家の引っ越し時は何もないまっさらな家に入居する認識を持つ方が大半でしょう。
しかし、時には家の入居時に既に盗聴器が仕掛けられている可能性があることをご存じでしょうか。
気付かぬ内に自分の生活を記録されているのは良い気分ではありませんし、場合によってはより深刻な犯罪被害に発展する可能性も。
そうなる前に、防犯のために盗聴器のチェックが欠かせません。
ご自身で盗聴器を発見する方法もありますが、探偵など調査の専門家に依頼する方がより確実です。
この記事では、引っ越し時に盗聴器が仕掛けられる場所や疑わしい人、発見方法をご紹介します。
執筆者 / 藤井 ケイティン 2024年3月10日
1991年生まれ。オンライン上のトラブルや盗聴盗撮などの機械系調査を専門とする。机の上には常時スナックスティックが置いてある(笑)監修者ページ
新居にはまだ家具も何も入っていないため、一見盗聴器を仕掛けるような場所はないように思われます。
しかし、現在の盗聴器はどんどん小型化しており、わずかな場所であっても設置可能です。
一体どのような場所に盗聴器が仕掛けられるのか確認しておきましょう。
換気扇は、中を開けて掃除する機会があまり多くないため、盗聴器の設置場所として選ばれることが多いです。
また、換気口は外からむき出しとなっているため、そこから盗聴器を仕掛けられる可能性も考えられます。
他にも、換気扇のコンセント口にもプラグ型の盗聴器が設置されている場合もあるでしょう。
普段見ることが少ない場所は、盗聴犯にとっては絶好の隠れみのとなるのです。
照明器具も、普段の生活において中身を見る機会はほとんどないでしょう。
電球を変える場合でも、特に吊り下げ式の照明だと天井を向いている面は見る必要がないため見過ごされがち。
そういった場所に小型の盗聴器が仕掛けられることが十分想定されます。
家で過ごす時間の中で照明を見る機会はあれど、それでも死角が存在することは頭に入れておきましょう。
コンセント型の盗聴器は今やメジャーとなっており、確認時には真っ先に見ておきたい場所の一つです。
三角タップ型の盗聴器もあれば、コンセントの内部に盗聴器が仕掛けれていることもあります。
また、電源が供給される場所であることから、見つけない限り半永久的に盗聴され続ける可能性も。
特に新しく入居する場合には、コンセント内部の盗聴器を確認しておきましょう。
ブレーカーも電気が問題なく使えていれば見る必要がないため、盗聴器の仕掛け場所になりえます。
特に家の中にブレーカーがある場合は注意すべきです。
主に電気が止まった際に見るブレーカーは、電気が付けばそれ以上見る理由はないため、すぐに目から離れてしまいます。
このような普段の生活では見ない場所が、盗聴器の設置場所として選ばれる傾向を理解しておきましょう。
2011年からすべての居住物件に設置が義務付けられた火災報知器も、盗聴器の設置場所となる可能性が高いです。
火災報知器も普段中身を見ることはない上に、素人では分解が難しそうな印象があるため触られる機会が根本的に少ない場所。
そのため、盗聴器を仕掛けられてもそのまま放置される可能性が極めて高いです。
火災報知器についても電源が供給されるため、こちらも見つけない限りは盗聴され続けるでしょう。
一般人では確認が難しい場所ほど、盗聴器の設置場所としての適正が高まる傾向があります。
既に物件に備え付けられているエアコンだと、盗聴器が仕掛けられる可能性も想定すべきです。
エアコン内部の掃除もそこまで回数が多くない上に、主に見るのはフィルター部分のため、より奥深くの内部を見ることはほぼありません。
そのため、盗聴器を仕掛けるのに絶好の場所となってしまうのです。
また、エアコンの通気口も外から盗聴器を設置できるため、こちらにも注意を向けましょう。
ドアに設置された郵便受けも、あまり内部を深く見る機会は多くないでしょう。
郵便物を受け取る以外の用事がないため、ドアポストの内側も盗聴器設置の可能性が考えられます。
機会があれば、郵便受けの内側にも注意の目を向けてみることをおすすめします。
そもそも、誰も入居していない状態の物件に入れる人は限られます。
よって、盗聴器を仕掛けた犯人もおのずと絞られるでしょう。
どのような人がどんな目的で盗聴器を仕掛ける可能性があるのか、確認しましょう。
物件を管理する不動産会社によっては、空き物件の鍵を閉めないままにしているところもあります。
そのような場合、隣人や他の入居者が隙を見計らって盗聴器を仕掛けに侵入する可能性が考えられるでしょう。
興味本位で他の住人の生活を覗きたかったり、特定のターゲットを狙っての犯行などの動機が伺えます。
自然なご近所付き合いの裏でよこしまな考えを巡らせていると考えると、安心した生活が難しくなるでしょう。
同じ物件に以前住んでいた住人が既に盗聴器を仕掛けられていて、撤去されずにそのままとなっていることもあり得ます。
この場合、本来盗聴犯に狙われていないはずなのに被害を受けるハメになり、巻き添えを食らったような感覚になるでしょう。
もし盗聴犯がターゲットを定めておらず、不特定多数に盗聴を仕掛ける狙いがある場合は同じ物件に住み続ける人が今後も被害を受け続けることになります。
自分だけでなく、他の人が盗聴被害を受けないためにも、できる対策を講じていきましょう。
前の住人が引っ越す際に、盗聴器を仕掛けていった可能性も考えられます。
この場合、前の住人自身が不特定多数の人を盗聴したいと考えており、最も盗聴器を仕掛けやすい自宅に設置してから転居したと思われます。
また、退居時には家にあったものはすべて引き払う必要があるため、コンセント内部や火災報知器内といった目立たないところに仕掛けられている場合が多いです。
新築物件やリフォーム・リノベーションの場合、建築を担当した業者が盗聴器を仕掛けていったかもしれません。
特に建築時の様子を見に行った際にどんな入居者なのか把握されているため、ターゲットを狙っての盗聴被害が懸念されます。
もし新築物件で盗聴器が見つかった場合、建築会社の人間はほぼ間違いなく疑いをかけられるでしょう。
物件への出入りが自由なのは、住人以外だと大家や管理会社の社員です。
入居者とのやり取りを必ず行なう人たちなので、ターゲットを定めた上で盗聴を行なうことが可能。
部屋の鍵も持っているため、自由に出入りして盗聴器の設置・撤去ができます。
ある意味でもっとも厄介な犯人候補といえるでしょう。
少しでも「盗聴されている?」と疑いを持ったなら、一刻も早く盗聴器を見つけ出すことで被害を最小限に防げます。
どのような方法で盗聴器を見つけ出すことができるか、確認しておきましょう。
自分で見つけ出すのが難しい場合、専門知識を持った探偵にご連絡ください。
盗聴器には、FMラジオの周波数を使って外部と通信するものがあります。
そのため、FMラジオを使用することで盗聴器を見つけ出すことが可能です。
FMラジオ(ダイヤル式が望ましい)、音が出る家電(テレビ・スマホ・CDプレイヤー等)
FM周波数を使う盗聴器はFM電波に乗せて音を送ります。
なので、同じ帯域を受信すれば盗聴器が拾った音が聞こえるようになり、盗聴器の有無が分かるということです。
しかし、デジタル電波で通信したり、ボイスレコーダー型になっている盗聴器はラジオでは発見できません。
あくまで一部の盗聴器にのみ通用する方法と捉えましょう。
今では、盗聴器発見機能があるスマホアプリが配信されています。
これらのアプリは「盗聴器を発見できる」という謳い文句で配信されており、中には有料のアプリも存在します。
しかし、盗聴器の発する電波の帯域をスマホでは受信できないため、盗聴器発見アプリの性能には懐疑的にならざるを得ません。
もし盗聴器発見アプリで反応があったとしても、まったく違う可能性があることを覚えておきましょう。
盗聴器の発見に特化した、盗聴器発見機も今やネット上で簡単に購入可能です。
スイッチを入れて部屋中を歩き、盗聴器が仕掛けられた場所に差し向けると「ピー」といった音がなります。
その音が鳴った場所に盗聴器があるということです。
中には盗聴器発見機をレンタルする業者もあるため、購入せずに使用する方法もあります。
疑わしいと思った場所を自分の目で確認する方法も、原始的ですが立派な見つけ方です。
普段見ないところに視線を向けてみると、怪しい機械が設置されているということも。
中には簡単に取り外せるものもあるため、証拠確保のために指紋が付かないようにして取り外しましょう。
ですが、コンセント内部や火災報知器内など電源と接続されているものは取り外しに専門知識を要する場合もあります。
自己流で取り外すと事故の原因になりますので、取り外しは専門家に依頼しましょう。
自力で探してもどうしても盗聴器が見つけられない、または盗聴器設置の疑いが捨てられない方もいるでしょう。
そのような場合は、盗聴器探しを専門とする当探偵事務所にご相談ください。
長年の調査経験を活かして、巧妙に隠された盗聴器を的確に見つけ出し、ご依頼者の不安を解消します。
また、取り外しが難しい場所にある盗聴器も、専門知識を活かして撤去することが可能です。
調査によって盗聴の事実を証明し、警察による捜査へ持ち込みます。
平穏な暮らしを取り戻すために、探偵は持てる力を尽くして調査にあたります。
これまでに当探偵事務所が受けてきた、引っ越し時の盗聴器調査の内容を、ご依頼者の許可を得て掲載いたします。
実際にご連絡する前に参考にしていただけますと幸いです。
新居に誰か侵入しているかも…
埼玉県:女性 20代
今度引っ越す物件を内見して、色々な立地条件が理想的だったのでここしかないと思って即日契約しました。
ですが、内見を思い返すと不動産会社の人は鍵を開けずにそのまま入っていってました。
これって自分が入居するまでは誰もが部屋に入り放題だったと考えたら、盗聴器とか隠しカメラとか仕掛けられてないか急に不安になりました。
もう引っ越しの手続きまで済ませたんですが、もし家の様子を覗かれたらと思うと安心して暮らせない気がしています。
引っ越しのタイミングで、家に盗聴器がないか調べてもらえますか?
ご依頼者の荷物運び込みが終わった翌日、調査員を派遣して部屋の中に盗聴器がないか調査を開始しました。
ワンルームの部屋中をくまなく探したところ、天井付近で探知機が反応を見せました。
調べてみると、火災報知器ではなく火災報知器型の盗聴器であると判明。
盗聴器の現状をあえて維持することで警察も動きやすくなるため、発見した瞬間に警察に通報。
警察も盗聴器の存在を認めたことで捜査が開始され、盗聴器自体も警察の確認完了後速やかに撤去いたしました。
調査によってスムーズに通報までこぎ着け、不安が解消された状態で新生活のスタートが切れたとのご感想をいただきました。
引っ越しが完了するまで、その家はもぬけの殻のまま。
不特定多数の人間が出入りできる可能性があるということを頭に入れておきましょう。
しかし、そうはいっても実際に立ち入りができる人間は限られます。
疑わしい人物が見つかったのなら、あとは証拠を集めて犯行との関連性を見つけ出すだけ。
こうした盗聴被害は、警察に駆け込んでも「勘違い」と言われてしまうことも少なくありません。
そのため、警察を動かして事件の根本解決を目指すなら、被害が勘違いではないことを示す確かな証拠が必要です。
当探偵事務所では、専門知識をフル活用して盗聴器を発見し、被害の存在を証明します。
また、調査結果をまとめた報告書は裁判でも証拠能力が認められるため、解決するその日までご依頼者を手助けします。
少しでも盗聴被害の可能性があるなら、お気軽にご連絡ください。
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