最近では、ベトナム人女性との偽装結婚を目的とした金銭トラブルが問題になっています。偽装結婚は法律で禁止されており、重大な問題です。
金銭トラブルの原因として、詐欺や不正行為があった場合があります。
このようなトラブルが発生した場合は、早期に適切な対処をすることが重要です。
具体的なアドバイスについては、弁護士や当事務所に相談することをお勧めします。
2024年4月11日更新 / 執筆者・監修者 / 山内 和也
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者ページ
出入国在留管理庁の統計によると、2021年末の時点で約43万人のベトナム人が日本に合法滞在していており、韓国の約40万人を抜いて、中国の71万人に次ぐ数字となっています。
近年では在日外国人の中でも最も多い増加数を示しています。また、ベトナム戦争による難民2世や、国際結婚などによる日本国籍の取得者を含めると、さらに多い人数となっています。
在留資格別でみると在日ベトナム人には「技能実習生」が半数を占めており、国籍別では最多となっています。
次いで「留学生」が多く、大学、高等専門学校、専門学校などへの留学生数は、新型コロナウィルスにより渡航制限などで減少に転じたものの、2021年時点で中国な約11万人に次いで多い約5万人を数えています。
前述したような時代背景もあり、男性のみならず、来日するベトナム人女性も増加しています。
ここで一つ疑問に思うのは「なぜ、隣国の中国ではなく日本に?」ということですが、ODAなどの効果と、漫画とアニメなどの文化面から「親日国」としての側面と、中国とは歴史的因縁があり、陣人に根強い「反中感情」が存在することが大きいでしょう。
同じ「共産党一党体制」の国家でありながら、その中身は全く異なります。
国家レベルでは、ともに中国の脅威に相対する関係でもあり、民間レベルでは、労働力や学問、文化の面で、ベトナムとは親密な関係にあります。
そのなかには、日本に対する“憧れ”も含まれていると考えられます。
あくまでも一般論ですが、ポジティブな性格であることが特徴で、強みでもあります。
将来や自分の問題を悲観して自殺するという発想も少なく、人口10万人中の自殺率は7.22で日本の12.2より、非常に低い数字が、それを物語っています。
また、非常に世話好きなことも特徴で、特に女性は身内のために、自分を犠牲にしてでも尽くす傾向があります。
半面、お金のことに関しては非常に現実的で、堂々と「お金が大好き」と話し、お金があるからこそ、人生を楽しむことができるという考えが根付いています。
加えて、将来のために貯金するという考えは希薄で、有り金は楽しいことのために使ってしまうという傾向もあります。
ベトナム人女性は、東南アジア諸国の女性がそうであるように、非常に愛想がよく、愛情表現もオープンです。
一見、裏表のない性格のように感じられてしまうのか、致し方ないでしょう。
その反面では、「いろいろと理由をつけてお金の無心をされる」「何かにつけてプレゼントをせがまれる」といったこともあります。
日本人とベトナム人とでは男女の金銭感覚が異なり、男性が女性に金銭をおごることや貸すことが多く、プレゼントやご馳走するのも“当然”といった考え方もあります。
日本人男性というだけで“カモ”にされるだけではなく、ときとして「偽装結婚」させられ、違法なビザ取得の手助けをしたとして逮捕されることもあるので要注意です。
金銭をねだる女性は、さまざまな要求を出しながら、その反応を見て、男性を“値踏み”しています。
しかし、それに応えられなければ、「金の切れ目が縁の切れ目」とばかりに離れていくでしょう。このまま回避しない場合、怖い落とし穴それが「偽装結婚」です。
偽装結婚とは夫婦として生活するつもりのない結婚(あるいは実態のない結婚)をすることですが、実のところ、明確な定義はなく、その線引きはあいまいです。
偽装結婚かどうかは、最終的には2人の意思の問題ですが、実際には結婚の実態があるかどうかで判断されます。
怖いのは普通の結婚生活を期待していたのに相手の女性が偽装結婚が目的だったケースです。
偽装結婚を目的として来日する人のほとんどが女性です。
加えて、外国人が日本で偽装結婚をする際、両者には面識はないことも多いため、非合法のブローカーに多額の金を払い、偽装結婚および日本入国の仲介をしてもらったり、入居先や働き先の斡旋をしたりするのです。
このレジームの過には、日本の行政書士が“裏稼業”として絡んでいる場合もあります。
ブローカーに支払う報酬の相場は100万円から200万円程度といわれています。
配偶者ビザは、非常に万能なビザで、日本人と結婚すれば、働き方にも制限がありませんし、日本人労働者と同じ条件で働きや同じ賃金を得ることができます。
こうした「偽装結婚」が発覚すれば、女性やブローカーはもちろん、男性側も逮捕されます。
起訴されるかまでは、ケースバイケースですが、「知らなかった」では済まされません。
行政処分で済んだとしても前科は付きますし、場合によっては(ビザが必要な国への)海外渡航に制限が加わることもあります。
当然ながら、離婚歴も付くことで、将来的に再婚への障害にもなるでしょう。
ことは単なる恋愛トラブルのとどまらず、金銭トラブル、果ては犯罪行為に手を染めることにもなりかねないのです。
原則的には日本に入港する際に必要なビザは、例え「短期滞在ビザ」であっても、非常に煩雑な手続きが必要です。
日本は特に後発国の人に対してのビザの発給は審査がたいへん厳しく、なかなか行きたくてもいけない事情もあります。
加えて、「留学ビザ」や「就労ビザ」については、さらに高いハードルを課しています。
よって、対象のベトナム人女性に疑義があれば、来日の際の「保証人」を確認することが必須といえます。
これを示されなければ「不法滞在者」の可能性が高いといえます。
コロナ禍によって、いわゆる「オーバーステイ」に対する罰則が一時的に緩和されてはいますが、これ幸いと失踪し、不法入国状態となっているベトナム人が日本全国に姿をくらましているのが現状です。
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