リベンジポルノ(復讐ポルノ)に関する発見調査が行われ、その結果、驚くべき事実が明らかになりました。
この調査によれば、リベンジポルノ被害者のうち4人に1人が自殺を考えたことがあるということです。また、3人に1人が仕事や学校に影響を受けたこと、そして2人に1人が家族や友人関係に悪影響を与えたことが判明しました。
このように、リベンジポルノは被害者に深刻な影響を与える問題であることがわかります。
ファミリーセキュリティではリベンジポルノや拡散された誹謗中傷を特定し削除依頼サポートを行なっております。
今回の記事ではあまり知られていないリベンジポルノの定義や検挙数、該当する犯罪名、国外との比較について書いていきたいと思います。
2023年8月1日更新 / 執筆者・監修者 / 山内 和也
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者ページ
リベンジポルノ(復讐ポルノ)とは、元パートナーや元恋人が、交際中に撮影したプライベートな写真や動画を、被写体の同意なしに公開したり、拡散したりする行為のことを指します。
一度インターネットに公開されると、そのデータは容易に拡散され、被害者には深刻な社会的、精神的、経済的な被害を与えることがあります。
リベンジポルノは、 プライバシー侵害や名誉毀損、ストーカー行為などの法律問題にも関連するため、厳しく取り締まられるべき問題の一つとされています。
2020年の警視庁のまとめで20代が40%と、年代別にみてもいちばん多く被害に遭っていることがわかりました。
2019年に全国の警察に寄せられた被害相談は1479件(前年比9.8%増)となり、統計のある15年以降で過去最多です。
被害者の主な判例は、画像を公表すると脅されたことが584件、画像を所持されている・撮影されたのが494件、画像を公表されたのが272件、画像を送りつけられたのが239件に及びます。
被害者の93.4%が女性で、年齢別では20代が43.1%、未成年が25.4%、30代は15.9%など、関係性で多かったケースで、加害者が交際相手・元交際相手だったのが61.7%、ネット上だけの知人・友人が12.3%、それ以外の知人・友人が10.4%などでした。
加害者が交際相手や元交際相手だったケースが半分以上を占めているとわかった時点で恋愛感情のもつれや、交際相手に恨みを抱いてしまった末路を示唆していることも同時にわかります。
アメリカニュージャージー州では、2004年から無許可で性的な写真や録音・録画を散布することを禁じています。
カリフォルニア州では、2013年10月1日に施行されたリベンジ・ポルノ非合法化法により、嫌がらせ目的で個人的な写真・映像を流出させたとして有罪になれば、最高で禁錮6ヵ月か最高1000ドルの罰金刑の対象となります。
合意のうえで撮影された写真でも写った人の同意なく投稿されれば違法とみなされます。
例えば交際しているカップルで一緒に撮影した写真を別れた後に相手の同意を得ずに投稿するのも違法とされます。
2013年時点の具体的な罰則としては、被写体が18歳未満であれば児童ポルノ禁止法違反に、それ以上であれば わいせつ物頒布等の罪、名誉毀損罪、侮辱罪などの対象となり、民事責任も生じます。
話を聞くとアメリカの方が刑罰の罰金額が厳格なように思えますが、罰金額最高1000ドルは日本円にして約10万円なので、日本の児童ポルノ規制法違反の懲役1年以下、罰金100万円〜5年以下の懲役でアメリカと比較したら、日本の方が刑罰での取り締まりは厳しいと言えます。
日本とアメリカにおいて刑罰の厳格なのは日本であるということがわかりましたが、リベンジポルノはその名の意味するように『復讐』だけでは終わらないところが恐ろしい点とも言えます。
日本で起きたリベンジポルノ事件では、性的写真をインターネット上で公開されるだけではなく、他人に販売されていたというケースです。
公開された画像は顔が公開されていたものもあり、加害者曰く「顔が写っていた方が、好みだと思う人に買ってもらえると思った」と証言されていました。
リベンジポルノから金銭のやりとりに発展するケースは多かれ少なかれ、加害者によって柔軟に発想されていて、なおかつ復讐だけでは終わらない頒布される恐ろしさがあります。
この事例は、リベンジポルノ発見調査によって明るみになりました。探偵社に依頼し調査をすることによって発覚するリベンジポルノ被害、次項では該当する犯罪名についてお伝えします。
リベンジポルノとは、復讐を目的として、撮影対象者の同意なく性的な写真や動画などを盗撮し流通させる行為を指します。
これを規制するのがいわゆるリベンジポルノ法で、法の正式名称は「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」です。
リベンジポルノが社会問題となったため、平成26年に制定されました。
性的な写真や動画を投稿するような行為は、ほかの犯罪を構成する可能性もあります。
リベンジポルノの公開場所は、主にインターネット上のSNS、動画共有サイト、掲示板、ブログなどです。
被害者の写真や動画が投稿されたり、拡散されたりすることで、広く知られることになります。
また、リベンジポルノの被害者が知人や家族に公開されることもあります。
リベンジポルノの被害に遭った場合は、公開された場所や方法によって、対処法が異なります。
証拠の収集や削除依頼などを行う際には、公開された場所や方法を確認しておくことが重要です。
リベンジポルノの公開が発覚した場合は、公開された場所や方法を確認し、適切な対処を行う必要があります。
リベンジポルノの被害に遭った場合は、以下のような対処法を考えることが重要です。
リベンジポルノを投稿した人物を特定するために、証拠を収集することが必要です。投稿された写真や動画、投稿者とのやりとりなど、可能な限りの情報を保存しておくことが大切です。
リベンジポルノが投稿されたウェブサイトに対して、削除依頼を出すことができます。一般的に、SNSや動画共有サイトなどは、違法なコンテンツの削除依頼を受け付けています。
リベンジポルノは、プライバシー侵害や名誉毀損、ストーカー行為などの法律問題に関わるため、法的な手続きを行うことができます。被害者保護命令や損害賠償請求などが含まれます。
リベンジポルノの被害に遭った場合、専門の支援機関に相談することができます。支援機関は、被害者に必要な情報やアドバイスを提供し、精神的なケアを行うこともできます。
リベンジポルノの被害に遭った場合は、自己責任や自己防衛のために、一人で解決しようとすることは避けるべきです。
支援機関や弁護士などの専門家に相談し、適切な対処を行うことが重要です。
また、予防策として、プライバシーに関わる情報を共有しない、信頼できない人物にプライベートな情報を提供しない、撮影された写真や動画を注意深く管理するなどの対策を取ることも大切です。
リベンジポルノの対策としては、以下のようなものがあります。
以上のように、リベンジポルノを防止するためには、個人のセキュリティとプライバシーの強化、情報共有の慎重な行い、支援機関の利用などが重要です。
Q
リベンジポルノ調査ってどんな調査なの?
A
リベンジポルノ画像や動画の特定を行ないます。一度インターネットで画像・動画が公開されると、一瞬で広まってしまう恐れがあります。主にオンライン上の調査となり、定期的にオンライン監視するサービスもあります。
Q
証拠はどのように収集すればよいですか?
A
リベンジポルノの証拠となるものは、投稿された写真や動画、投稿者とのやりとりなどがあります。可能な限りの情報を保存しておくことが大切です。写真や動画は、スクリーンショットなどで保存することができます。投稿者とのやりとりは、メッセージアプリやSNS上で保存しておくことができます。
Q
収集した証拠を警察に提出すればよいですか?
A
収集した証拠を警察に提出することもできますが、警察が証拠を受け付けるかどうかは、国や地域によって異なります。また、警察に提出する前に、弁護士や支援機関などの専門家に相談することをおすすめします。
Q
証拠収集に時間がかかりますか?
A
証拠収集には時間がかかることがあります。証拠が保存されている場所や、投稿者が特定されるかどうかによって異なります。証拠が保存されているサイトやアプリが削除されてしまっている場合、証拠を収集することが困難になることがあります。
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