2023年2月7日、東京都東大和市で渋谷博仁容疑者と、元妻で飲食店店員の渋谷千秋容疑者が準強制性交未遂の容疑で逮捕されました。
2022年12月に、千秋容疑者が自身の経営する飲食店に勤める10代女性を家に呼び、博仁容疑者が占いと称して性的暴行を加えようとした疑いがかけられています。
警察による捜査の結果、博仁容疑者には千秋容疑者を含めた計9人の妻と、その子ども3人と同居して生活していたことが明らかになりました。
この事実上の「一夫多妻」生活は、博仁容疑者による洗脳によって作り上げられたと言われています。
一体どのようにして、博仁容疑者はこの一夫多妻ハーレムを作り上げたのでしょうか。
博仁容疑者による洗脳の背景事情と、洗脳に対して取るべき対策を探偵目線で解説します。
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渋谷博仁容疑者が行なった「占いと称した洗脳」は、どのような手法だったのでしょうか。
博仁容疑者の逮捕のきっかけとなった10代女性への「占い」は、このような内容でした。
渋谷らは昨年12月12日、10代の女性を占いと称して自宅に招き、『あなたは近々死ぬ。宇宙人に連れ去られ、皮を剥がされ食べられる。私と性交するしかない』などと囁き、性的関係を要求。女性が被害を訴え、事態が発覚した。
(引用:「私は自衛隊幹部」と言って女性を支配 “一夫多妻男”渋谷博仁74歳の“もてる呪文”自慢 | 文春オンライン)
はたから聞いたら荒唐無稽な内容に思えますが、博仁容疑者は真っ暗な部屋のなかで同様の脅しを伝えるなどによって、9人の妻と3人の子どもという一夫多妻ハーレムを作り上げたのです。
つまり、平常時では聞き流すような突飛な言葉であっても、暗闇という不安をあおる環境下だとなぜか聞いてしまう人間の心理を悪用したのが博仁容疑者の洗脳手法といえます。
博仁容疑者は今回の事件以前から同様の洗脳手法によるハーレム形成を行なっており、その始まりは2000年ごろといわれています。
1999年に25年ほど連れ添った妻と離婚し、そこから占いに傾倒し若い女性を次々自宅に招き入れるようになりました。
当時から暗闇のなかで不安をあおる言葉を伝えて性的関係を要求する手法を使っており、占いを頼るほどに心の弱った女性を次々と自らの術中にはめていきました。
加えて「自分は元自衛官」など自らの権威性を高める嘘の言葉も伝え、女性たちが博仁容疑者の言葉を信じやすくなる工夫も惜しみませんでした。
2000年ごろから始めた洗脳による一夫多妻ハーレムは、一時は当時の妻8人に自らの土地を8等分して与えるほどにまで拡大。
ですが2005年11月に同居女性の知人の洗脳に失敗し、「人に話すと命が危ない」と脅迫したことで逮捕され、2006年5月に懲役1年6月、執行猶予4年の判決を受けていました。
しかし、判決から1年後も10人の女性との同居を続けていたと明らかになっており、逮捕されても一夫多妻を止める気がなかったことが伺えます。
結果として2回目の逮捕となりましたが、博仁容疑者の自宅には今もまだ妻たちが住み続けているといわれています。
渋谷博仁容疑者のように、占いを悪用して私利私欲を満たそうとする人間も存在します。
特に多いのが占いを利用した詐欺被害で、消費者センターにも多くの相談が寄せられています。
悪質な占いには共通した手法が存在しますので、その手口・特徴を理解しておきましょう。
占い利用者の不安を煽り、まるでこの占いを受けないと今より状況が悪くなるような言葉を伝える占い師は怪しいといえます。
解決策が占いしかないと錯覚させ、高額な料金を請求したりする手口が後を絶ちません。
下記のような言葉を伝えてくる占いは怪しんだ方がいいでしょう。
過剰に期待を持たせるような占いにも気を付けるべきでしょう。
「願いが叶う」「未来が良くなる」「不安が解消できる」などとメリットを伝えてくる占いでも、その表記回数であったり表現の過剰さにも意識を向けるべきです。
これは不安を煽る占い手法が問題視されたことを受けて広がった新しい手法で、メリットに踊らされて占いに傾倒してしまう人も存在します。
検索しても出てこない造語や、まるで現実とは思えないような世界観を伝えてくる占いにも注意を向けた方がいいです。
渋谷博仁容疑者も「宇宙人に食べられる」といった非現実的な言葉を、シチュエーションによる演出を加えて信じ込ませる手口を使っていました。
不安感を煽られる状況であっても、話の内容がちゃんと信用できるものかどうか精査することが必要です。
造語を使うのは、自らの言葉に疑う余地を持たせないために検索避けをする意図があります。
また、知らない言葉の意味を知りたいと煽ることで占いにどんどんのめり込ませることも狙いでしょう。
自らの世界観に引きずり込ませる工夫を過剰にする占いには注意すべきです。
探偵による洗脳調査は、個人が洗脳や心理的操作の対象となっているかどうかを明らかにするものです。
この調査では、被害者の行動、関係、および心理状態に焦点を当て、不正な影響を与えている可能性のある人物や組織を特定します。
探偵による洗脳解除のプロセスは、洗脳状態にある個人への対応と、その状態から脱却するための支援を含みます。
このプロセスでは、「真実を知る」ことが重要な役割を果たします。
探偵は、関与している人物や組織の特定、被害者の行動パターンの分析、及び心理的影響を受けた状態の解明を行ないます。
ただし、実際の洗脳解除は専門のカウンセリングや心理療法を必要とし、被害者の安全とサポートが最優先されます。
探偵の役割は、情報の提供と問題の特定に主眼を置くことが一般的です。
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執筆者 / 池田 2024年月日
1989年生まれ。知人が嫌がらせ、ストーカー被害に遭い、問題解決を手伝う。蓄積したノウハウを依頼者のために役立てる。実績豊富な探偵として活躍中!監修者ページ
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