2023年6月28日、千葉県市川市のマンションに住む女性が、同居していた母親を殺害し、遺体を切断した事件が発生しました。
遺体切断後、容疑者は母親の遺体の一部を食したといわれています。
容疑者が事件に至った動機は「霊媒師になるため」と証言されており、事件前にはSNSで信仰していると思われる霊媒師の投稿にコメントをしていました。
事件前はヨガインストラクターとして働いていた容疑者を変えてしまった要因は、一体何なのでしょうか?
この記事では、千葉県市川市の遺体切断事件の背景にある洗脳の危険性や、探偵による解決方法を解説します。
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まずは事件の概要を確認しておきましょう。
千葉県市川市のマンション一室で75歳女性の切断遺体が見つかった事件で、県警は19日、女性の首を絞めて殺したとして殺人容疑で、長女で住人の契約社員、新かほり容疑者(45)を再逮捕した。
県警によると、容疑者は「霊媒師になるため母を殺した。ベッドで寝ていた母の首を手で絞めると抵抗されたので、腕を回した」と話している。
再逮捕容疑は6月26日~28日ごろ、就寝中の母博子さんの首を腕で絞めて殺害した疑い。司法解剖の結果、頸部(けいぶ)圧迫による窒息死の可能性があることが判明していた。
遺体には欠損もみられ、捜査関係者によると容疑者は「遺体の一部を食べた」という趣旨の供述もしている。県警は刑事責任能力の有無を慎重に調べる。
(引用:千葉・市川市の切断遺体事件 長女を殺人容疑で再逮捕「霊媒師になるため母を殺した」と供述 – 社会 : 日刊スポーツ)
容疑者はそれまでヨガインストラクターとして働きながら母親と二人暮らしをしていました。
しかし、突然母親を殺害するという凶行に走ったのは一体なぜなのでしょうか。
その要因として「洗脳」が存在すると考えられています。
容疑者の女性は、逮捕後の取り調べにて犯行動機をこう語っています。
「霊媒師になるために修行に行く必要があり、母がいると邪魔だった」
(引用:【速報】市川のマンション切断遺体 母親殺害の疑いで女を再逮捕へ 「遺体の一部食べた」供述、かじられたような跡も 千葉県警 | 千葉日報オンライン)
霊媒師になるという理由だけで人の命を奪うのは、尋常ではない精神状態にあると予想されます。
このような決断に至るまでには、霊媒師に関連するような存在に影響を受けている可能性が挙げられます。
周辺の証言によると、容疑者は2023年3月末から占いや霊視の勉強会に行っていると話していたそうです。
それ以前の2022年から、SNSには「神人(かみひと)」と呼ばれる人物の投稿を引用した書き込みが増えていました。
このことから、容疑者がこの「神人」と呼ばれる人物に入れ込んでいたことがわかります。
神人と名乗る人物は、音楽ライブやスピリチュアル的な内容の講演会を行なうことで知られています。
一見生活を良くするための金言とも取れるような内容ですが、ネット上では神人の教えは「洗脳」であると語る人も多いです。
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神人は異次元世界との対話を謳っており、その教えと相容れない人もいれば、純粋に教えを受け止める人もいます。
このように人にメッセージの受け取り方が異なり、場合によっては洗脳とも言えるほどに盲信してしまうのはなぜなのでしょうか。
洗脳の可能性は、実はあらゆる人の近くに潜んでいます。
その時々の精神状態によって、荒唐無稽なメッセージであっても受け取り方が変わってしまう可能性があります。
特に気持ちが弱っている時は、スピリチュアル的なメッセージも心に響きやすくなっている状況です。
洗脳されやすいタイミングを頭に入れておくことで、自分や周囲の人がその被害を受けないようにできるでしょう。
洗脳されるということは、自分の自我を失って判断基準や価値基準を他の人の考え方にゆだねることです。
つまり、自己を保つ根拠となる自信を失ったときは、空いた場所に他人の考えが入り込みやすくなります。
そうなると、他人からの教えが自分の価値基準となってしまい、新しく自己を確立することも難しくなるでしょう。
もし自信をなくして落ち込んでいる人がいれば、その周囲には警戒を向けた方がいいでしょう。
周囲に味方がいないと思い、悩み事を誰にも相談できずに孤立している時も、洗脳される隙が生まれます。
頼れる人がいない状況で自分の悩みに寄り添うような言葉をかけられると、まるで唯一の味方ができたかのような感覚に陥ります。
しかし、それが偏った考えを刷り込まれる瞬間になってしまうでしょう。
どんな時であっても、色々な情報源にアクセスできる余裕は持っておくのが有効な対策です。
もしどこか人にバレると厄介なことになる秘密を持っていれば、それは明確な弱点となってしまいます。
いつその秘密が知れ渡ってしまうかという不安を持ち続けることは、心の弱さを生んでしまいます。
その弱さを埋め合わせるために、一見励みになる言葉をかけるような洗脳手法にハマりやすくなることも。
不安に思うようなことは、実は意外と現実にならなかったりすることが多いです。
秘密がバレないような対策を十分に取ったなら、あとはバレても仕方ないと開き直ることが精神衛生を健やかに保ちます。
この事件を起こした本人の精神状態は「洗脳末期」、いわば自らの判断や評価能力を失い、洗脳を施す者の意図した通りの行動や信念に従う可能性があります。
この状態に陥ると、自我や個人の価値観がほとんどなくなり、非常に危険な行動を取る可能性もあるため、深刻な状態といえます。
この事件を、未然に防ぐことができる可能性について聞かれたら迷わずに、少しでも異変に気づいた場合、特に洗脳やマインドコントロールが疑われる状況などでは、早急に相談することです。
そして、どのような状況なのかを把握し、「洗脳者との距離」を置かせるために必要な情報や真実を伝えるべきです。
洗脳の背後には、カルト団体や悪徳企業など、多岐にわたる犯罪が関連していることがあります。
その結果、被害者は非合法や非倫理的な行動に巻き込まれる危険性が高まり、人間関係、経済状態、健康など、人生の多岐にわたる部分に重大な影響を及ぼすことがあります。
少しでも異変を感じた場合、自分だけで解決しようとせず、信頼できる友人、家族、専門家などに相談し、適切な支援を受けてください。
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執筆者 / 池田 / 2024年9月2日更新
1989年生まれ。知人が嫌がらせ、ストーカー被害に遭い、問題解決を手伝う。蓄積したノウハウを依頼者のために役立てる。実績豊富な探偵として活躍中!監修者ページ
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