1992年6月30日に、当時人気女優として活躍していた桜田淳子さんが入信していた宗教の合同結婚式に出席することを発表し、世間に衝撃を与えました。
この宗教による合同結婚式は、信者は教会の決めた見ず知らずの相手と結婚しなければならないという内容です。
その他にも、桜田さんは所属事務所の会長に200万円の壺を売ったとも報道されており、洗脳の結果霊感商法にも加担してしまっていました。
結果として他の家族との関係も悪化し、実兄は「もう縁を切ったようなもの」と週刊誌に語っています。 (参考:日刊ゲンダイDIGITAL)
この合同結婚式騒動は、日本で「マインドコントロール」という言葉が広まる大きなきっかけになったと言われています。
周囲からの孤立を招いた桜田淳子さんの合同結婚式参加を、宗教による洗脳の悪影響と絡めて探偵目線で解説します。
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女優・歌手として順風満帆にキャリアを重ねていたように見えた桜田淳子さん。
しかし、宗教への入信が発覚して以降芸能界からは遠ざかり、所属事務所の会長も脱会しない限り芸能界には復帰させないと徹底していました。
そんな彼女がなぜ宗教に入信し、合同結婚式を迎えるまでになったのでしょうか。
桜田淳子さんと宗教の関係を紹介します。
桜田淳子さんは14歳の時にオーディション番組を勝ち抜き、歌手として芸能界デビュー。
「わたしの青い鳥」「夏にご用心」「気まぐれヴィーナス」など数々のヒット曲をリリースして、70年代トップアイドルのひとりとなりました。
しかし、この人気が爆発していた19歳の時に、既に信者となっていた実の姉により宗教へ入信していました。
その間も宗教の影を感じさせずに芸能活動を続け、20代の間はずっと恋愛関係のニュースも報じられないまま。
清純派としての印象を強めていきましたが、結果として合同結婚式への参加発表により、その印象は大きく変わりました。
1992年6月30日、桜田淳子さんは同年8月25日に韓国で開かれた合同結婚式への参加を記者会見で発表。
その5日前にはロサンゼルス五輪の新体操競技で入賞した山崎浩子さんも、同日開催の合同結婚式への参加を発表していました。
また、元バドミントン選手の徳田敦子さんも同日の式に参加。
このような著名人の参加により、合同結婚式の名は一気に世間に広がることとなりました。
また、合同結婚式に注目が集まったことが契機となり、入信する宗教が行なう霊感商法による訴訟問題もメディアに取り上げられました。
桜田淳子さんにも霊感商法に関わったのではないかという声が集まり、次第に表舞台から姿を消すこととなっていきました。
合同結婚式によって、桜田淳子さんは福井県に住む会社経営者の男性と結婚しました。
福井県に移り住み、子宝にも恵まれましたが2000年に夫の会社は廃業。
その後は夫の地元である兵庫県に移り住んだ後、再び都内に引っ越したといわれています。
桜田淳子さん自身は表舞台から姿を消しましたが、入信する宗教が開く講演会に出席するなどの活動は行なっていました。
芸能界への復帰がないのは、当時の所属事務所の会長が「宗教を脱会しない限り復帰させない」という言葉があったからです。
2013年の会長の葬儀に出席する際、桜田淳子さんは久しぶりに表舞台に姿を見せました。
しかし、その後は現役当時ともに活躍した森昌子さんに留守電を入れるなどしましたが、未だに復帰の気配はありません。
宗教内での生活に、すっかり身を置いていることが伺えます。
ただ、この宗教は2022年の安倍元総理大臣銃撃事件の引き金になったとも言われているため、今後については危うさが増していると言えるでしょう。
合同結婚式とは聞きなれない言葉ですが、一体どのようなものなのでしょうか。
端的に説明すれば、同時に何組もの結婚を行なう式典です。
桜田淳子さんが入信する宗教における、合同結婚式の詳細な内容について紹介していきます。
合同結婚式は、その名の通り何組ものカップルが同じ場所で結婚式を挙げるものです。
合同結婚式というもの自体は、さまざまな文化的・宗教的背景によって行なわれるため、一般的な言葉としては存在しています。
桜田淳子さんが参加した時の合同結婚式は、約36万組の挙式が挙げられました。
2023年5月7日の実施時は約1万6000人が出席したと発表されています。 (参考:読売新聞オンライン)
また、桜田さんが入信する宗教における合同結婚式は世界各国から参加者が集まり、結婚相手はその場で言い渡されます。
つまり、信者に相手を選ぶ権利はなく、宗教側が決めた相手と結婚しなければなりません。
合同結婚式には世界各国から信者が参加するため、外国人と結婚した女性は嫁ぎ先の男性が住む国に移住することになっています。
合同結婚式はお見合いとは違い、決められた相手との結婚を断ることはできません。
常識的に考えて、自分に選択権がない結婚を望む理由はなさそうに見えます。
しかし、参加者は既に教会からのマインドコントロールによって「参加しなければ地獄行き」といった脅迫じみた教えを受けていることが考えられます。
そのため合同結婚式の参加にも迷いがなく、それが唯一の「救いの道」であると捉えている側面があります。
ですが中には離婚に至る場合もあり、桜田淳子さんとともに合同結婚式に参加した元新体操選手の山崎浩子さんも翌年に離婚・脱会しました。
山崎浩子さんの場合は入信から3,4年と期間が短かったのも脱会できた要因と思われます。
他にも元信者の一部が婚姻の無効を申し立てる裁判を行ない、50件以上もの請求が認められています。
このように法的にも根拠に乏しい形での婚姻を受け入れてしまうのは、「洗脳」によるものと言えるでしょう。
桜田淳子さんの入信する宗教は、霊感商法が度々問題となっています。
代表的なのは壺を売りつけるもので、数十~数百万円もの壺を買わせるように仕向けます。
それ以外にも印鑑や絵画など物を買わせるだけでなく、献金を迫ることも。
なぜこのような高額なお金を出してしまうかというと、その洗脳手法が「恐怖」によるものだからです。
一番の目的は神様を信じさせることですが、人はメリットよりデメリットを示された方が焦りを感じます。
その焦りの感情に漬け込み「サタンがとり憑いて良くないことが起こる」など恐怖をあおる言葉をどんどんかけます。
結果として根負けした人が入信し、同様の手法で他の人も勧誘していきます。
こうした霊感商法の問題がありながらも、信者は完全にその宗教を信じているため善悪の判断すら難しい状態になっています。
宗教の中には洗脳を伴う手法を使う宗派もあります。
宗教による洗脳には、どんな問題点があるのでしょうか。
宗教を運営するためには、どうしても資金が必要になります。
その資金源の大部分は、信者からの寄付である「献金」です。
この献金を集めるために躍起になった結果、洗脳を伴う手法に走る宗教があります。
特に恐怖による洗脳を受けた結果、信者は「献金しないと救われない」と考えます。
結果として自らの限界を超え、知り合いや消費者金融への借金などで工面しようとします。
結果として、生活も立ち行かなくなってから洗脳されていたことに気付くのです。
洗脳されてしまうと、日々その宗教のことばかり考えて生活するようになります。
宗教に貢献するために何ができるか、献金を増やすために何ができるか…。
生活や物事の判断基準がすべて宗教になってしまうと、自我もどんどん無くなってしまいます。
そうなると、自分の人生を歩むという発想もなくなって、将来もすべて宗教に捧げることになることも。
当の本人は気付けないものの、未来がどんどん失われていってしまいます。
宗教がすべての行動原理になってしまうと、献金などによって生活をどんどん圧迫されてしまいます。
そうなると宗教への献金を増やすために、親族や知人すら勧誘するようになることも。
宗教勧誘を快く思う人は少ないため、周りの人はどんどん離れていってしまいます。
結果として、周囲に味方がいなくなるどころか関わってはいけない人と思われてしまうことに。
宗教にのめり込むことは、孤立を深めてしまう原因になります。
現代人の心に忍び寄るかのように、人の弱みに漬け込んだ洗脳による被害は相次いでいます。
探偵なら独自の調査で被害の実態を明らかにする決定的な証拠を入手することが可能です。
探偵による洗脳解除は「動かぬ事実」のみを追求していきます。
洗脳解除には説得を重ねることが重要ですが、説得には「材料」が必要です。
張り込みや情報収集、潜入調査など、あらゆる方法で「実態調査」を行い、洗脳者からの引き剥がしに使える「材料」の収集を行います。
この引き剥がしこそが解決の第一歩です。
戻る場所を残しておくことも大切です。戻る場所がなければまた違う「何か」に依存し、いたちごっこになってしまう恐れがあります。
そのため、近親者による「実態調査」はかなりのリスクが伴います。
洗脳被害者が自分の近親者が周辺を嗅ぎまわっていると気付いたら敵対視して寄り付かなくなってしまう恐れがあるからです。
洗脳者からの引き剥がしも起きるでしょう。
リスクは探偵へ丸投げし、その間、近親者はそばで見守り戻る場所を残しておくことが大切です。
洗脳被害者の異変に気付けるのはその近親者だけです。洗脳被害者本人が自ら気付き、離脱することはごく稀なことと言えます。
「本人は命をかけて」信じています。救済する側も「命をかけて」とことん付き合うという覚悟が必要です。
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監修者・執筆者 / 山内 / 2024年9月3日更新
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。監修者・執筆者一覧へ
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