既婚者だと知らずにお付き合いしてしまった場合、精神的な苦痛や時間の損失を受けた被害者として、慰謝料請求が可能です。
しかし、証拠が不十分だと請求が認められないこともあります。
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「独身だと信じていた交際相手に、実は既婚者だったと嘘をつかれていました。結婚を前提に付き合っていたので、まるで大切な2年間を無駄にしたような気持ちです…」と話す被害女性。
時間を取り戻すことはできませんが、このようなケースでは相手に対して損害賠償責任として慰謝料を請求することが可能です。
2年間交際していた男性が、最近になって既婚者であることが発覚。
彼は当初から独身だと偽っており、私が責めると「お互い不貞行為をしているのだから、君も同罪だ」と言い訳を繰り返すばかり。
さらに、「奥さんにバレれば君にも慰謝料請求がいく可能性があるから、このまま関係を続けよう」と不誠実な提案までされました。
私は彼と結婚を考えていたため、このまま許すことはできません。
どうすれば正当な慰謝料を請求し、自分の気持ちに区切りをつけられるでしょうか?
既婚者だと見破れなかった理由には、以下のような要因が考えられます。
既婚者であることを隠すために、恋人や配偶者の存在を徹底して隠し、仕事や友人との予定を理由に会う日を調整したり、生活パターンを変えたりすることがあります。
彼らは「独身らしさ」を装うために、家族と過ごす時間や痕跡を見せないよう注意深く行動します。
既婚者は、自分のプライベートな情報を厳重に管理することが多く、相手がSNSやネット上で調べても既婚者と分かる情報を極力出さないようにしています。
また、住まいや行動範囲を変えて、別の場所に独身者用の拠点を持つケースもあります。
連絡方法にも気を配り、平日の日中だけや週末の特定の時間帯など、都合のいい時間だけ連絡を取るようにすることで、家庭の存在を隠していることもあります。
また、「仕事が忙しい」「家族や親戚との関係が悪い」などの理由を使い、家庭の話題を避けたり、あえて家庭に不満があると伝えて共感を得ようとすることもあります。
これにより相手を安心させ、既婚者らしくない印象を与えることができます。
既婚者はデート場所や時間帯に配慮し、相手が家庭の存在を疑わないようにします。
例えば、宿泊を伴わない日帰り旅行や、家族の生活圏とは別のエリアで会うことが多いです。
これらの要因が重なると、相手の既婚者としての生活が見えにくくなり、独身だと信じ込んでしまうことがあります。
見破ることができなかったのは、相手の巧妙な隠蔽工作と、自分の信じたい気持ちが影響していたかもしれません。
交際相手が既婚者だとわかったとき、まずは驚きと怒り、そして深い失望感を抱くのは当然のことです。
長い期間騙されていたという事実は、決して簡単に受け入れられるものではありません。
しかし、このまま感情に任せて行動するのではなく、冷静に対応することが重要です。
冷静さを保ち、信頼できる専門家に相談しながら、自分の権利を守る行動を取りましょう。
既婚者であることを隠され、独身だと信じて交際し、性交渉を含む関係を持っていた場合、相手への損害賠償(慰謝料)請求が認められることがあります。
これは、既婚者の嘘により精神的苦痛を被ったことが理由です。
ただし、既婚者であることが発覚した途端に相手が連絡を絶ってしまい、実際に慰謝料を請求することが困難になるケースも少なくありません。
そのため、慰謝料請求を成功させるためには、相手の所在を把握し、法的に有効な証拠を揃えることが重要です。
加害者側が「不貞行為はお互い同罪だ」と主張することがありますが、これは基本的に通用しません。
確かに不貞行為があった場合、当事者間で慰謝料を請求するのは難しいとされています。
しかし、もし一方が独身だと嘘をついて交際を続けていた場合、その不法性の度合いが非常に大きくなるため、慰謝料請求が認められる可能性があります。
したがって、既婚者であることを隠されていた場合は、騙されていた被害者として損害賠償を請求できる可能性が高いです。
「知らなかったこと」に関しては、法律上の「過失」の有無が問題となることがあります。
特に、相手が既婚者であることを知らずに交際した場合、「過失」が問われるケースも存在します。
通常、「過失」とは、一般的に注意を払っていれば避けられたにもかかわらず、怠ってしまった行為や判断を指します。
つまり、「知らなかったこと」がその人の不注意や確認不足に基づく場合、法律上は「過失」があるとみなされることがあります。
例として、既婚者との交際において、次のような状況が過失とされる可能性があります。
一方で、相手が巧妙に既婚者であることを隠し、どのような方法を用いても事実が発覚し得なかった場合、被害者に過失は問われません。
この場合、被害者の「知らなかったこと」は相手の嘘や詐称によるものであり、過失は認められません。
相手が既婚者だと知りながら性交渉を行った場合、相手の配偶者に対して不法行為を行ったとみなされ、自身が慰謝料を請求されるリスクが生じます。
また、交際の途中で相手が既婚者だと知っていた場合でも、法律上「不貞行為」と見なされ、慰謝料請求は難しくなります。
つまり、相手が既婚者であることを知っていたかどうかによって、被害者にも加害者にもなりうるという点を理解しておくことが重要です。
嘘をつく相手は大抵は嘘を重ねてきます。
たとえバレても「妻とは別れるつもり」「君を失うのが怖くて本当のことが言えなかった」など言葉巧みにズルズルと関係を引き延ばそうとするかもしれません。
そのまま関係を続ければ、事例の男性が言う「同罪」が現実のものになってしまいかねません。
その場合、相手の配偶者から慰謝料請求されるリスクがあるので、相手に何を言われようと、もう騙されないという姿勢を崩さずに貫いて下さい。
相手に独身だと嘘をつかれて精神的な被害を受けた場合、慰謝料請求は「貞操権の侵害」に該当し、その金額はケースバイケースで判断されます。
慰謝料の相場は100~300万円程度とされており、以下の要素を総合的に考慮して金額が決まります。
これらの要素を総合的に考慮し、最終的な慰謝料額が決定されるため、具体的な金額は個々の状況によって異なります。
貞操権の侵害とは、相手が嘘をつき、結婚や真剣な交際を装って性的な関係を持つことは、「貞操権の侵害」となります。貞操権とは、自分が誰と性的な関係を持つかを自由に決める権利のことです。民法第710条では、相手を騙して性的な関係に至る行為や、結婚の意思がないにもかかわらず結婚を前提とした交際を装って性行為を持ちかけることを、不法行為とし、損害賠償義務を負うと定めています。
独身だと女性に嘘をついて近づいてくる相手というのは、バレることで慰謝料を請求されたり、自分の家族内でトラブルになったりすることを恐れています。
そのために浮気相手に対して自分の住所や職場を隠したり、自分の生活圏内には足を踏み入れないようにしたり、狡猾に仕掛けてくるものです。
相手に言い逃れされたり、行方をくらまされた場合はどのように対処すべきでしょうか。
事例のように独身だと嘘をついた挙句、潔く嘘をついたことを認めない男性もいます。
そのまま黙っていれば暗黙の了解と取られ、自分も不定行為の共犯に仕立て上げられかねません。
また、バレた時点で音信不通になるケースもあります。
慰謝料請求するためには自分は騙されていた、独身だと知らずに性的関係を持ったことを証拠として示さなければなりません。
しかしながら、証拠が1つも掴めなかったり、相手が行方をくらましたりすれば慰謝料請求したくても、話し合いすらできません。
なかには、交際相手の名前と連絡先(LINE)しか知らないと言った、正確な情報がほとんどないケースも。
交際相手に対して「慰謝料請求」を考えているのでしたら、相手の基本情報は必要となります。
相手と連絡が取れず泣き寝入りするしかないとなったとき、諦める前に一度専門家にご相談ください。
ご依頼者に代わり所在調査、素行調査、交際や嘘をついていた事実を証明するための調査など、あらゆる調査を組み合わせて「慰謝料請求」へと駒を進めることができます。
ご依頼者に代わり、あらゆる調査を組み合わせて「慰謝料請求」へと駒を進めることができます。
探偵を選ぶ際には、慰謝料請求を見据えた調査を依頼することを考慮し、以下のポイントを押さえましょう。
慰謝料に関する知識を持っている探偵かどうか
探偵が法律的な慰謝料請求や損害賠償に関する知識を持っていることは非常に重要です。適切なアドバイスを受けられることで、無駄な調査や不必要な出費を避けることができます。
証拠の意味を深く理解しているか
慰謝料請求の際には、法的に有効な証拠を収集することが求められます。探偵が証拠の意味を理解し、裁判や調停で有効とされる形で提出できるかが、調査の成功を左右します。
証拠の収集方法やその扱い方についての知識が豊富な探偵を選びましょう。
調査力の高さ
調査力は探偵選びの基本。対象者の行動パターンや隠し事を突き止めるには、優れた調査力と経験が求められます。過去の実績や顧客の評価を確認し、信頼できる探偵事務所を選ぶことが大切です。
適切なアドバイスが受けられるか
調査を行う前に、依頼者の状況を理解した上で、どのような調査が必要か、無駄な調査を避けるためのアドバイスを受けられることも重要です。
信頼できる探偵は、ご依頼者の利益を第一に考え、最適な調査プランを提案してくれます。
男女トラブルサポートの依頼料の取り決めは、事前の情報量・信憑性、取得する証拠の種類、調査員の人数、調査期間(日数、時間数)により費用が算出されます。
以下は、各種調査の基本料金です。
ファミリーセキュリティでは、多様なトラブルに対応し、心身を脅かされるトラブルに対して、迅速かつ徹底的に調査を行ない、解決に向けて最適な対策を取ることができます。
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執筆者 / 吉田
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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