遺産相続において、他の兄弟姉妹とトラブルになることは珍しくありません。
相続をめぐって兄弟たちから嫌がらせを受けた場合の対処法を詳しく解説しています。
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相続は大きなお金に関わることなので「うちは大丈夫」と思っていても、いざとなると予期せぬトラブルが起きてしまう可能性があります。
深刻な事態に陥り訴訟などに進むと家族間の関係が悪化する可能性 があります。
解決のために時間も取られ疲弊してしまう場合も多いです。
遺言に納得しない相続人がいる場合
・被相続人が遺した遺言に不満があり話し合うも平行線状態で、その通りに行使することができない。
遺産分与に関する意見が合わない場合
・遺言がないため遺産分与に関して親族間で揉めてしまい険悪な関係になってしまう。
不動産の評価方法で合意できない場合
・不動産価値は国の査定評価格、不動産業者による査定、さらに不動産鑑定士によって大きく変わるため、兄弟間で合意しないことがあります。
遺産を独り占めする、または隠す相続人がいる場合
・相続人のうちの一人が遺産を公示せず、隠蔽するケースがあり不公平が生じます。
親の死後、その遺産相続で兄弟間でもめるケースは少なくありません。
確かに不公平な遺言があると、それぞれの主張が食い違いトラブルになるのは仕方ないのかもしれません。
以下の遺産相続における兄弟間トラブルの相談事例をご紹介します。
相談事例
同居していた母が急逝しました。父はもうずっと前に他界しており、数年前から母は足が悪く私たち一家と同居していました。
妹が一人いますが、昔から素行が悪く両親の心労は絶えませんでした。
両親と折り合いの悪いまま、20歳のとき、水商売先の客とできちゃった婚をしてからは10年以上顔も見せません。
風の便りで夫の事業が成功し、かなり羽振りのいい生活を送っていると聞いていました。一方の私たち一家は、子ども3人抱えるなか夫が失業したり経済的に不安定でした。
そのことから母は私に遺産をすべて譲る旨、公正証書を作成していました。
しかし妹が突然、遺産の半分をよこせと言ってきました。預貯金はほとんどなく、現在住んでいる建物と土地だけです。
何とかお金をかき集めて、遺留分の最大限を支払いましたが、半分ではなかったことが不満だったようです。
家を売って差額分をよこせと言ってきます。弁護士をつけて、これ以上請求できないことを説明してもらいましたが、納得できないのか嫌がらせ行為をしてくるようになりました。
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相続でもめてしまう原因と背景には感情が色濃く影響してる傾向があります。
一つ言えることは、遺産の多さばかりではないということです。
少ない遺産であっても誰がどれだけ相続するかということに敏感になるという側面もあります。
相続でもめる親族間には、以下のことが当てはまると考えられます。
前記のように、遺産の分け方について兄弟間で意見が食い違うと、結局はお互いの感情をぶつけあって話し合いが進められなくなります。
希薄なケースですが、仲の良い兄弟同士でもお金がからむことでトラブルになってしまう可能性はあると知っておきましょう。
同じ親の子どもなのに差を付けられた怒りとやるせなさから損したくない、なぜほかの兄弟が得をするのかという感情が沸き起こります。
また遺留分請求された側の感情としては、介護は任せっきりで何もしなかったんだから妥当だろう、何が不満なんだ!と憤慨してもおかしくありません。
上記の相談事例のように、遺産分与額に納得がいかず兄弟関係が悪くなると嫌がらせ行為が起きてしまう可能性もあります。
親族間だからこそ、気持ちが収まらず、一方的に憎悪を募らせてしまうことがあります。
自分がいかに不満を持っているのかを知らせ、相手にダメージを与える目的だと考えられます。
また昔から確執がある場合は、積年の恨みから攻撃的になる傾向も見受けられます。
遺産相続において、兄弟姉妹からの嫌がらせがある場合は以下の対処法を考慮してください。
兄弟姉妹との問題を直接話し合い、対話を通じて解決を試みましょう。
相手の感情にも耳を傾けたうえで、懸念事項を共有し、互いに理解を深めることが重要です。
もし嫌がらせが法的な範囲を超えている場合は、弁護士と相談して法的手段を検討しましょう。
法的プロセスを通じて問題を解決することができる場合もあります。ただし、被害の実態を証明する証拠が必要になります。
紛争の仲裁や調停をする第三者を選ぶことができます。
弁護士や家族関係の専門家、または信頼できる友人や親戚などがこの役割を果たすことができます。
専門家に遺産隠し、不法行為などを調査してもらうのも一つです。
遺産分与でもめて、他の兄弟に執念深い恨みを抱き嫌がらせ行為をしたとき、それは相続に影響するのでしょうか。
また、継続的な嫌がらせを受けることで精神的にダメージを負った場合、兄弟は加害者として罰せられるのでしょうか。
結論から言えば、殺人のような大きな犯罪を犯さないかぎり、相続人から外されることはありません。
しかし、どんな嫌がらせ行為、迷惑行為を受けたか、その頻度や重度にもよっては慰謝料請求ができる可能性があります。
誹謗中傷、風評被害(営業妨害)
・通学先、勤務先に事実とは異なる本人の悪い噂を流したり、ビラを撒く
脅迫行為
・待ち伏せされて罵声を浴びせたり、「子どもに危害を加える」「●●をバラす」など脅迫してくる
暴言を吐かれる
・電話口やメールで頻繁に暴言を吐かれたり、誹謗中傷してくる
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遺産相続の問題を放置すると、嫌がらせがエスカレートし、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
当初は嫌味や悪口程度だったものが、次第に自宅への侵入や破壊行為、家族への脅迫に発展するケースも少なくありません。
また、他の兄弟が財産を不正に取得しようとした事例もあります。
過去には、遺産相続で揉めた兄に暴行を受け、大怪我を負った末に、貴重な骨董品コレクションを奪い取られてしまったご依頼者がいました。
また、放置することで周囲の親族を巻き込み、人間関係が複雑化し、精神的な苦痛が増大することも考えられます。
早急な解決こそが、あなたとご家族の安全と平穏を守るために重要です。
親族からの嫌がらせ行為に、精神的に限界を感じているとき、相手に止めるように言っても聞かないときは、第三者に入ってもらうことが重要です。
損害を被った場合に相手を訴えることもできますが、証拠がなければ弁護士に依頼することも難しいため、被害の証拠を入手しておく必要があります
証拠の入手とは、どんなに卑劣な嫌がらせを受けているのか、どれだけの損害を被ったのか実態を形に残すことです。
ファミリーセキュリティの「家族トラブルサポート」では、嫌がらせの事実確認から証拠収集のみならず、ご自宅の防犯対策までお任せください。
当事務所には、防犯設備士や第4号警備業務の有資格者が在籍。
ご提供いただいた情報を基に、聞き込み調査、尾行張り込みなどの行動調査、風評調査、潜入調査など、あらゆる調査を組み合わせて行ないます
また、兄弟との話し合いに同行したり、上級心理カウンセラーによる話し合いの立ち会いまでのトータルサポートも承ります。
法的手段を取る場合に弁護士が必要でしたら、無償でご紹介いたします。
防犯対策は、カメラ・センサーライト・砂利・フィルム・警報機・監視など、状況に合わせた調査やサポートを行ないます。
依頼料の取り決めは、事前の情報量・信憑性、取得する証拠の種類、調査員の人数、調査期間(日数、時間数)により費用が算出されます。
以下は、各種調査の基本料金です。
被害実態を調査するなら専門家にご相談ください。
家族間での交渉は、言った言わないの感情論で終わってしまう可能性が高いので、確実な解決を望むのなら専門家に介入してもらう必要があります。
探偵のような調査のプロなら相手の行動を調査して、その実態を証拠に残すことが可能です。
円満な遺産分与とはならず、もめる可能性は、どの家族間にもあり得ることです。
いずれにしても、嫌がらせは悪質な行為に違いありません。被害に遭ってしまったときは、焦らず冷静に対処しましょう。
被害の実態を明らかにしたい、証拠を残して証明したいなどのご相談は「ファミリーセキュリティ」にまずはお気軽にご相談ください。
他社で断られた案件についても対応いたしますのでお申し付けください。
各エリアの出張相談は、全て予約制で24時間、土日祝日もご予約を受け付けておりますのでお気軽にお申し付けください。
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執筆者 / 吉田 / 2024年12月11日更新
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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