宗教に関わる家族問題について、宗教2世の苦悩が語られる場が増えてきました。
しかし、依然としてそれは第三者からは見えにくい構造となっており、被害の実態を把握するのが難しいといわれています。
そんななかで、初めて国による「宗教虐待」に関わる実態把握調査が行なわれました。
執筆者 / 波多野
教育学をはじめ臨床心理学、行動心理学を学び、人が抱える悩みや問題に寄り添いサポートすることを得意とする。結婚や離婚に関する問題、素行調査に関する相談解決実績多数。英語の語学力を生かし海外探偵調査の相談窓口を担当。
宗教2世にまつわる家族問題は後を経ちません。
国による初めての調査が行なわれたことは国民の関心の高さを表しているといえます。
親が子どもに宗教活動を強制するなど、保護者による宗教の信仰を背景にした児童虐待の実態について、こども家庭庁が初めて調査を行いました。その結果、児童相談所が虐待にあたると判断した事例は、去年9月までの1年半に全国で47件あったことがわかりました。また、医療機関からは輸血の拒否などの事例が報告され、中には死亡したケースもあったということです。国はおととし、宗教活動への強制的な参加や輸血などの治療行為を受けさせないことを虐待にあたるとする指針を公表しています。
引用元:2024年4月26日 19時30分 NHK宗教の信仰背景の児童虐待 こども家庭庁が初の実態調査
探偵が宗教虐待の実態把握を行なう場合、特定の手法を用いて徹底的に調査を進める必要があります。
以下にその主な方法を示します。
宗教虐待の実態を理解するために、まず被害者や元信者からの詳細な証言を収集します。
信頼を築き、プライバシーを尊重しつつ、彼らの経験や団体内の出来事についての情報を得ることが重要です。
宗教団体の活動を直接観察するために、尾行や監視を行います。
これには、公共の場での会合や儀式への参加、団体の施設周辺での活動の観察などが含まれます。
また、法的な許可がある場合に限り、ビデオやオーディオ機器を使用して虐待の瞬間を記録することが可能です。
より深い洞察を得るために、探偵が宗教団体に潜入する場合もあります。
これには、信者として振る舞いながら内部の情報を収集するというリスクの高い作業が含まれます。
潜入は計画的に行い、団体の構造、信仰の実践、内部の人間関係などの情報を集めます。
宗教にまつわる家族問題などにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
Copyright(C) ファミリーセキュリティ. All Rights Reserved.
(C) ファミリーセキュリティ