SNSで「闇バイト」と検索すると、高報酬や高額バイトという甘い誘い文句の募集一覧が簡単に閲覧できます。
このなかに今ニュースで世間を騒然とさせている、闇バイトと呼ばれるものが多く含まれることをご存知ですか?
闇バイトには、学生であってもSNS上で手軽に参加できてしまうという恐ろしい現状があります。
そのすぐ先には犯罪者として人生を棒に振る事態が待ち受けているかもしれないというのに…
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2024年の闇バイトは、SNSやアプリを通じて若者を勧誘し、違法行為に加担させる手口が特徴です。
主な仕組みとして、以下の流れで組織化されています。
このように、闇バイトは巧妙に仕組まれており、犯罪に巻き込まれやすいため、安易に関わらないことが重要です。
2024年の日本における闇バイト組織の犯罪実態について、以下の点が明らかになっています。
「闇バイト」による犯罪は年々増加しており、2024年の警察白書では「匿流(匿名・流動型犯罪グループ)」と呼ばれる犯罪グループの被害が特集されています。
4月から6月までの3か月間で、詐欺が452人、窃盗163人、強盗54人と多くの逮捕者が出ています。
参考ページ:FNNプライムオンライン
闇バイトはSNSを通じて匿名でメンバーを集めることが多く、アカウントが凍結されてもすぐに別のアカウントで再び募集が始まるため、取り締まりが難しいのが現状です。
実行犯が「使い捨て」として扱われ、逮捕者が出ても新たなメンバーを簡単に補充する仕組みとなっています。
最近では、東京や埼玉など首都圏で連続強盗事件が発生しており、これらの事件の多くが闇バイト組織によって実行されたとされています。
容疑者は「闇バイトに応募した」と供述しており、SNSで募集される高収入の仕事に引き寄せられ、強盗などの犯罪に手を染めています。
逮捕された犯人が、いかにも極悪非道な風貌といった者はおらず、むしろ、どこにでもいそうな普通の若者ばかり。
容疑者たちが闇バイトに手を出した目的は、ズバリ高額報酬に目がくらんだということです。
賃金は上がらないのにも関わらず、増税や光熱費の値上げによる生活困窮者が続出しています。そんななかには、将来に希望が持てず自暴自棄になる若者も存在します。
指示役たちはそんな若者の心理に付け入るのです。
容疑者には借金返済などに困っている者も多く、闇バイトの募集欄に謳われていた「日当100万円」につられてしまったという声もあります。
実行役には100万〜150万円、運転手役には80万円の報酬が約束されていたといいます。
「金に困っている人間ならいくらでもいる」
それが首謀者たちの本音です。絶対に捕まらないという言葉に後押しされて、取り返しの利かない犯罪に手を染めてしまうのです。
逮捕者の言い分として、「恐怖に支配され後戻りできなくなった」「逃げたら酷い目に遭うと思った」という話がでているそうです。
闇バイトに応募する際に、首謀者から本人確認のため顔写真と運転免許証の画像を送信するよう要求されたり、家族構成まで聞かれるといいます。
自分のせいで家族まで危害を加えられると考えると、一度関わったらグループから抜けられなくなるというのです。
個人情報を握って恐怖感を与え、グループから抜け出せないようにしていたことが考えられます。
2024年の闇バイトは多岐にわたり、犯罪の種類や手口もますます巧妙化しています。
以下は、代表的な闇バイトの種類とその実態です。
特殊詐欺は、「掛け子」「受け子」「出し子」といった役割に分かれて行なわれます。
掛け子は、電話を使って高齢者などに嘘をつき、お金を引き出させる役割。 受け子は、被害者から現金やキャッシュカードを直接受け取る役目。 そして、出し子は、騙し取ったキャッシュカードを使いATMから現金を引き出します。 これらは「電話を掛けるだけ」「荷物を受け取るだけ」と曖昧な表現で募集されることが多いです。違法な口座売買やスマホの契約代行は、闇バイトの典型例です。
闇バイトでは、銀行口座を売却する「口座売買」や、スマホ契約を代行する「契約代行」など、犯罪行為の片棒を担ぐことを知らずに参加させられるケースが増えています。
これらの闇バイトは、後で個人情報が悪用され、さらに深刻なトラブルを引き起こすこともあります。
運び屋とは、違法薬物や詐欺で得た金品を指定された場所まで運搬する役割を指します。
内容を知らされずに運ぶケースも多く、SNSや掲示板で「荷物を運ぶだけで日給5万円」といった条件で募集されることがあります。
実際には犯罪行為の一部として関わってしまうリスクがあるため注意が必要です。
SNSを介して「月10万円稼げる簡単な仕事」といった勧誘がされることも一般的です。
表向きはデータ入力や商品レビューなどの作業に見えますが、実際には詐欺の片棒を担がせることも少なくありません。
また、SNSのメッセージアプリを通じて勧誘されるケースもあり、匿名性の高さを悪用して犯罪行為に巻き込まれることが多くなっています。
表向きは「データ入力」「アプリのサポート業務」とされるバイトのなかには、実際にはマッチングアプリでのサクラ(偽ユーザー)として活動させられるケースもあります。
高時給を謳って勧誘されることが多いですが、こうしたバイトは法的リスクを伴うだけでなく、支払われる報酬が嘘であることも少なくありません。
これらの闇バイトは、いずれも一般のアルバイトと区別がつきにくく、SNSや求人サイトでの勧誘が増えているため、注意が必要です。
指示役にとって実行役は、あくまでも使い捨ての駒に過ぎません。ネット上で指示を出すだけで、実行役が逮捕されたり重い刑罰を受けたりしても、全く責任を負いません。実行役の犠牲は指示役にとって無関係であり、捕まっても新たな実行犯を簡単に募集できるため、組織の犯罪行為は続いていくのが実態です。
闇バイトを実行すると、強盗や詐欺などの重罪に問われる可能性があります。
高報酬に釣られただけという理由では罪を免れることはできません。
特に強盗や強盗殺人に発展した場合、過去には死刑判決が下されることもあります。
実行犯は指示役と顔を合わせず、ぶっつけ本番で犯行に及ぶことが多いため、予期せぬ行動や凶悪な犯罪に発展するリスクが非常に高いのが特徴です。
闇バイトに関与し逮捕されると、「絶対に捕まらない」という指示役の言葉とは裏腹に、強盗罪などの重罪で社会的な信用を失います。
強盗罪で有罪判決を受けた場合、最低でも「5年以上の有期懲役」が科される可能性があり、複数の罪が重なる場合は最長で30年の懲役刑となることもあります。
逮捕後の代償は非常に大きく、人生に深刻な影響を及ぼします。
もし、実際に強盗に及んでいなくても、事前に強盗を計画をしていることが発覚した場合に罪に問われる可能性があります。強盗予備罪は2年以下の懲役となります。
事件の前に思いと留まったとしても、このような罪に処せられるのだとしたら闇サイトで首謀者と連携して強盗の計画を立てること自体危険です。
闇サイトは加担すると、人生を棒に振るような取り替えしの聞かない事態になるかもしれないことを誰もが認識する必要があるでしょう。
最近では未成年が闇バイトに加担してしまうケースも増加しています。
我が子が甘い誘惑や上手すぎる話しに乗せられて、かけがえのない未来を台無しにしないために、親には何ができるでしょうか。
実際、言うが易しで未然に子どもの闇バイトを予防することは簡単ではありません。
最近の子どもの世界観はネットで構築されていると言っても過言ではなく、希薄な親子関係の助長を促す一因になっています。
子どもが日ごろ何を考え何に満足し、何に不満を感じ生きているのか知らないという親御さんは意外と多くいます。
子どもの動向に自分の意見が入る余地がないうえ、子ども自分の殻に閉じこもって親との接触を拒んでいたり、離れて暮らしていたりすると、子ども行動が全く読めないケースも多々あります。
親としては闇バイトを未然に防ぐために、疑惑があるならもちろんのこと、不審な動きの有無にかかわらず我が子の観察して状況や心理状態を把握しおきたいものです。
子どもの置かれているリアルな現状を把握している親の方が少ないことが考えられます。
子どもの日常、職場関係、交友関係、そのなかにおける心理状態や動向を全く把握していない親からすれば、闇バイトを未然に防ぐには限界があるかもしれません。
無職の息子の行動が気になる
女性 50代
息子の部屋のドアが開いていたので入ったら、ものすごい勢いで「勝手に入るな」と言われパソコンの画面を隠しました。
別の日に息子のスマホの画面から、バイトの募集サイトのようなものが確認できましたが、高収入とか高額報酬という文言が目に入りました。
組織ぐるみでの素人を使った強盗が横行しているので、息子が闇サイトに巻き込まれないか気になって仕方ありません。
闇バイトによる犯罪から子どもを守るためには、専門家による素行調査が効果的です。
探偵は聞き取りや張り込み、尾行などを通じて子どもの行動を秘密裏に調査し、犯罪に巻き込まれていないかを確認します。
証拠が揃えば、警察や弁護士が動く可能性が高まり、問題の早期解決につながります。
親が気づけない異変や危険を探偵がプロの視点で見極め、子どもの安全を守ります。
以下は、各調査やサポートの基本料金です。正確な金額は、見積もりでお問い合わせください。
また、ご予算をお知らせいただければ、「最適な調査プラン」をご提案いたします。
行動・素行調査
1名1時間:7,000円~
防犯セキュリティ
防犯対策:100,000円~
風評調査
風評調査パック(30日プラン):150,000円~
若いころというのは誰でも人生に右往左往する時期はあります。
また、こんなご時世だからこそ、ネット社会のど真ん中で、我が子がが学業や仕事、またはプライベートに躓き、何かのタイミングでつい魔が差すという可能性は絶対に否定できません。
子どもの闇サイトによる犯罪を未然に防ぐためには、普段の子供の素行を確認するのが最善の方法でしょう。
まずは専門家に相談してみてください。被害への回避法や適切な対処法とともに着実な解決に向けて、迅速に手厚いサポートを行なっています。
ファミリーセキュリティ窓口は、多様なトラブルに対応しトラブル解決までサポートしています。
他社で断られた案件についても対応いたしますのでお申し付けください。お問合せフォーム・電話・メール・LINEにて、24時間365日(土日・祝日問わず)お受けしています。
執筆者 / 吉田
男女間トラブルをメインに活動して10年以上のキャリアの持ち主。自身でも婚活サイトを運営しているほどの世話好き。監修者・執筆者一覧へ
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